2020.05.18 更新 | 2016.07.10 公開
コーヒーを飲んでいて「コーヒー豆にも賞味期限はあるの?」と、考えたことはありませんか。
新鮮さと鮮度、それから風味をとても重よう視されるコーヒー豆。なぜなら、コーヒーは、生鮮食料品で口から入る飲み物だからです。
コーヒー豆は、賞味期限があり、焙煎したのちは劣化も進みます。
劣化が進むのに日本国内で販売をされているコーヒー豆・粉の賞味期限表示は、焙煎業者によりまちまちです。賞味期限の設定が業者ごとに違うのです。
賞味期限が業者ごとに違えば、消費者には「いつまで美味しく飲めるの?」と伝わりづらいですね。
そこで、コーヒー豆専門店 店主がどれほどの期間、鮮度と新鮮さが保たれているのかを詳しく解説します。
コーヒーの普及活動に努力をしてくださっている全日本コーヒー協会は、未開封レギュラーコーヒーの賞味期限は1~2年と公表をしています。
なぜ曖昧なのに、全日本コーヒー協会が賞味期限を1~2年という表現で公表ができるのでしょうか。
それは、コーヒーに関する公正競争規約などを定めている全日本コーヒー公正取引協議会が関係をしているからです。
全日本コーヒー公正取引協議会は「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約・同施行規則」を定めて、公正取引委員会の認定を平成3年11月13日に受けています。
官報に告示されたのは平成3年11月27日で、平成5年5月28日から完全施行されています。その結果、全日本コーヒー協会が賞味期限を1~2年という表現にしたのでしょう。
全日本コーヒー公正取引協議会が定めた「公正競争規約・同施行規則」には、賞味期限表示のコトについて記載をされています。
そして「へー、なるほど、だからそうなんだ!!」という内容が書かれていますから、本記事を楽しみに読み進めてください。
今回の記事は、コーヒー豆・粉の賞味期限についての知識を学びましょう、というのがダイジェスト!!
また商品パッケージが未開封の場合でも、当てはまるコトを解説しています。
コーヒー豆・粉の賞味期限の知識を知ることで、いろいろな焙煎業者の思いと思惑が見えてくるのではないでしょうか。
■■■ 今回の記事は、珈琲豆の賞味期限について知りたい方を対象に書いています。
- ●コーヒー豆・粉の賞味期限について、わかります。
●未開封つまり開封前の賞味期限について、わかります。
●賞味期限を通して、焙煎業者の思い思惑が見えてくるでしょう。
それでは波に乗って「コーヒー豆の賞味期限 | コーヒー粉で未開封でも飲めるの?」をご紹介して行きましょう。
コーヒー豆の賞味期限は焙煎後 約30日
コーヒー豆の状態で賞味期限は焙煎日から約30日です。ただし正確には
- 品種
- 焙煎度合い
- 保存環境
コーヒー豆を焙煎する立場から申し上げると、脂質酸化は焙煎過程から始まっています。焙煎終了後は時間の経過とともに品質が劣化していきます。
コーヒー豆はできる限り新鮮な物を買って、早めに使い切りましょう。
コーヒー粉の賞味期限は焙煎後 約14日
コーヒー豆の状態で賞味期限は焙煎日から約14日です。ただし正確には
- 品種
- 焙煎度合い
- 保存環境
粉砕されたコーヒー豆は組織の面積が広がり酸素に触れやすくなります。脂質酸化は組織が酸素に触れることにより加速度的に進みます。だから早く使い切りましょう。
日本国内の賞味期限定義とは。
賞味期限の定義は農林水産省・厚生労働省から「食品期限表示の設定のためのガイドライン」として作成をされています。全日本コーヒー公正取引協議会が、「コーヒーの表示に関する公正競争規約、同施行規則」を定めています。
-
日本国内ではコーヒーを製造し、又は輸入して販売する者が科学的、合理的根拠をもってコーヒー豆の期限表示の設定をしています。
-
全日本コーヒー協会は、開封前・未開封のレギュラーコーヒーで1~2年と公表をしています。
目次
コーヒー豆・粉の状態での賞味期限とは?
コーヒー豆・粉の状態での賞味期限の定義は、コーヒー豆焙煎元によって異なります。賞味期限表示の短いところでは2週間、長いところだと1年という賞味期限表示をしています。
そして農林水産省・厚生労働省からは、「食品期限表示の設定のためのガイドライン」として発表をされています。以下、引用です。
定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいいます。
ただし、当該期限を越えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるとされています。
期限表示は「賞味期限」「消費期限」とも、容器・包装を開封する前の期限を表します。このため一度開封した食品は、表示された期限にかかわらず、早めに食べるようにしましょう。
農林水産省・厚生労働省・食品の「期限表示」について より引用
このように明記をしています。
コーヒー豆は口に入れる飲み物。だから珈琲工房サントスでも自家焙煎店の立場として、必ず賞味期限表示は必要だと考えています。
全日本コーヒー公正取引協議会では「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約、同施行規則」を定めています。以下、引用です。
「賞味期限」は、開封前の状態で定められた方法により保存した場合において、期待される全ての品質の保持が十分に可能であると事業者が認める期限を示す年月日をいう。
ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする。
レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約 より引用
農林水産省・厚生労働省からのガイドラインを受けて、このように明記をしています。
上記をガイドラインを受けて、一般財団法人 食品産業センターのウェブサイトでもコーヒーの一般的な賞味期限一覧の公表をしています。
食品産業センター 様 PDF・より引用
食品産業センターでは「公正競争規約に従って、表示者が独自に賞味期間を算出して、期間の最終日を期限日とする」としています。
コーヒー豆にも賞味期限を付ける理由
コーヒー豆の本来の姿は果物。その果物の果肉を精製処理をして、コーヒー生豆にしています。次に乾燥工程~焙煎工程へと進み、コーヒー豆に姿を変えているのです。
もとは果物なので多くの成分が含まれていて、成分の一つである脂質もたっぶりと含まれています。脂質は加熱調理や保存過程において変敗し、品質低下や有害成分を作り出します。
脂質の品質低下や有害成分を作り出すことを、脂質の酸化といいます。脂質の酸化には自動酸化と熱酸化がありますから、少し詳しく引用しておきます。
自動酸化は空気中の酸素分子によって、常温で緩やかに酸化反応が進み、この自動酸化によって、油脂はヒドロペルオキシドを生じる。
ヒドロペルオキシドは高温ではとくに不安定で、分解し、疾病、発ガン、老化の原因にもなりうるフリーラジカルや、毒性を持つとされる二次生産物を生じる。
また熱酸化では、揚げ物などの調理による加熱に伴い、油脂は酸化重合して二量体、三量体、環状化合物などの生成や、熱分解による揮発性化合物の生成がみられるようになる。
またこれらの生成物の中には毒性を持つものがあるとされている。
油脂の変敗に関する調査研究 より引用
コーヒー豆に含まれている脂質成分も引用文に有るように、焙煎と保存過程において熱酸化と自動酸化が進行します。
そしてやはりコーヒー豆も脂質酸化が進行すると、生成物の中には毒性を持つものがあるとされています。
アイスコーヒー豆の賞味期限も同じです。アイスコーヒー豆は、かなり深煎りに焙煎をしているので熱酸化の影響は大きいです。
ブレンドコーヒー豆の賞味期限も同じです。珈琲工房サントスのブレンドコーヒー豆は、味の変化が進んでも雑味を感じないように作っています。
しかし自動酸化から完全に、守ることはできません。
■■■ 腐敗への進み具合は。
焙煎後コーヒー豆に含まれている多くの成分は時間の経過と共に熟成し、脂質は自動酸化が進み、最後は果物と同じように腐敗をして行きます。
なので、まったく果物と同じでコーヒー豆も腐ります。腐るのはコーヒー豆に含まれている多く成分で、コーヒー豆の姿かたちが変化をしないので、見た目ではわかりません。
見た目ではわかりませんから誰にでもわかるように、コーヒー豆にも賞味期限は付けなければいけないのです。
■■■ 香味が変化したとわかるのは。
それはコーヒーの香りを嗅いだとき、コーヒーを飲んでみたときです。
香味が変化したのかどうかを飲んで確認するわけにもいかないので、やはりコーヒー豆にも賞味期限を付けているのです。
次は、全日本コーヒー公正取引協議会が定めた「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約、同施行規則」を解釈してみます。
公正競争規約及び施行規則を解釈
再び全日本コーヒー公正取引協議会が、公表している公正競争規約及び施行規則をご覧ください。参考サイト – http://www.ajcft.org
「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約の一部変更」が、平成30年5月11日に公正取引委員会委員長及び消費者庁長官に認定され、5月21日に官報に告示・施行されました。
以下に、新たな公正競争規約及び施行規則を掲載いたします。
「賞味期限」は、開封前の状態で定められた方法により保存した場合において、期待される全ての品質の保持が十分に可能であると事業者が認める期限を示す年月日をいう。
ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする。
全日本コーヒー公正取引協議会 様 PDF・より引用
■■■ 公正競争規約及び施行規則を解釈すると。
【「賞味期限」は、開封前の状態で】
これは賞味期限は未開封の状態で、ということ。
【定められた方法により保存した場合】
これは包装資材、商品パッケージに書いてある方法で保存、ということ。
【期待される全ての】
この、”期待される全ての”と、いうのはコーヒー豆・粉に含まれている多くの成分というように解釈ができます。そして多くの成分中には、脂質も含まれています。
【品質の保持】
次の”品質の保持”は、品物のいち番もとになっている物の状態を保ち続けることです。
【十分に可能であると事業者が認める期限】
この文章には2つの意味があります。
1つ目は消費者側が納得してくれるであろう期限、そして2つ目は企業理念・方針に照らし合わせて決めた期限です。
ざっくり言うと製造元や焙煎元が「この期限ならば、消費者側や経営側も認めてくれるだろう」という期限。
ということは「事業者である製造元や焙煎元の思惑と思いで、賞味期限を決めて良いですよ」と、解釈をすることができます。
【当該期限を超えた場合】
当該期限とは賞味期限のことを指しますから、賞味期限を超えた場合ということです。
【これらの品質が保持されていることがあるものとする。】
これはコーヒー豆・粉に含まれている多くの成分を、保ち続けていると認められるものとすると解釈できます。
■■■ まとめると。
賞味期限とは未開封の状態で、商品パッケージに書いてある方法で保存し、コーヒー豆・粉に含まれている香りや脂質など、いち番の素(もと)に
なっている成分の状態を保ち続けることが十分に可能であると、事業者である製造元が、消費者と経営側ともに認めてくれるだろうという期限。
長い文章ですが、このように公正競争規約を解釈することができます。
つまり全日本コーヒー公正取引協議会としては、「コーヒー豆・粉の賞味期限の定義を決めます。後のことは製造元や焙煎元で考えて、消費者側に思いを伝えてくださいね」ということなのでしょう。
賞味期限表示・公正競争規約及び施行規則で重要なこと2つ
前の項目で、公正競争規約及び施行規則を解釈しました。その中には、とても重要なコトが2つ書いてあります。
それは、
この2つは、コーヒーが大好きあなた様にとって重要なコトなので、説明をしておきます。
賞味期限は、未開封の状態で
あなた様にとって、コーヒー豆の賞味期限というのは、どの様に思われていますか。実は、コーヒー豆を買って腐ってしまい飲めなくなるまでの期限だと思っている方はとても多いのです。
私もコーヒー豆の賞味期限について調べてみるまでは、飲めなくなる迄の期限だと思っていました。でも公正競争規約を読むと、はっきりと明記をされています。
それは、賞味期限は開封前の状態でつまり未開封の状態でです。あなた様も私のように勘違いをしないでくださいね。
賞味期限はコーヒー豆・粉が飲めなくなる迄ではありません。
賞味期限は商品パッケージ開封前・未開封の状態までだと、期待される全ての品質の保持が十分に可能となっている期限なのです。
では、賞味期限が切れた後はどうなるのでしょうか。
賞味期限が切れたあとは脂質自動酸化が進んでいきます。だから「一度開封した食品は表示された期限にかかわらず、早めに食べるようにしましょう」が必要です。
■■■ ここは重要。覚えましょう。
コーヒー豆の賞味期限は開封前、つまり未開封でということです。
次は、「賞味期限とは十分に可能であると事業者が認める期限」についてです。
賞味期限とは事業者が決めて良い
前項で、「この文章には2つの意味があります」と、書きました。これは製造元や焙煎元が「この期限ならば、消費者側や経営側も認めてくれるだろう」という期限です。
詳しく説明をすると。
その後、賞味期限表示は事業者、つまり企業や焙煎元で決めてくださいね。そして賞味期限表示に、企業や焙煎元の思惑と思いを込めて決めて良いですよ。
でも賞味期限表示を決めるときは、事業者の利益・儲けのことだけを考えないでくださいね。消費者側のことも忘れないで賞味期限表示を決めてくださいね。
と、いうことでしょう。間違っていたら指摘をしてください。
この項目では賞味期限表示を決めるのは事業者、つまり企業や焙煎元なのだということが解ったことでしょう。では事業者はどのような思いで賞味期限を決定すればよいのでしょうか。
次は、企業や焙煎元の思惑と思い、そして利潤の追求(利潤・儲け)についてを説明します。
賞味期限表示に込めた思惑と思い
事業者には上場企業を含めて、珈琲工房サントスのような個人経営店までが存在をしています。そして各事業者によって、賞味期限表示に込められた経営の思惑と思いには、とても大きな違いがあります。事業者によって一番の違う思惑や思いは、利潤の追求です。
求めるものは?
思惑と思い、また利潤の追求とは、どういうことでしょうか。■ 思惑とは。
思うこと・意図という意味です。辞書には「自分の意思で行動する」などとあります。
■ 思いとは。
心がその対象に向かって働くこと。心に秘めた気持。 辞書には「気持ちが届く」などとあります。
■ 利潤の追求とは。
利潤とは、「利益」や「もうけ」を示す言葉。人間が経営をしている企業や店舗は、「利益」・「もうけ」を大きくさえすれば良いと考えていると良いことにはなりません。
もっと言えば、「市場を独占、暴利優先」で経営をした企業・店舗は、その結果、報道などで批判をされています。
コーヒー豆の賞味期限に照らし合わせて言えば、賞味期限表示をとても長くしてしまえば、スーパーからの返品も減り、期限切れで廃棄になる可能性も少なくなります。
その結果、返品をされないわけですから企業の利益は増えます。
しかし賞味期限表示をとても長くすると、消費者にとって何か良いことがあるのでしょうか。また賞味期限表示を長くすることによって、事業者は何を求めているのでしょうか。
■■■ ここで復習。賞味期限とは開封前・未開封でしたね。
賞味期限表示をとても長くするということはスーパーマーケットなどで、半年前、1年前、2年前に焙煎をされたコーヒー豆が陳列をしてあるということです。
スーパーマーケットに行って商品を見れば、とても長く表示をしてあるコーヒー豆は直ぐにわかることでしょう。賞味期限表示を長くすると確かに返品・廃棄などは減ります。
しかし賞味期限間近に買ったお客様にとって、品質ということを考えると果たしてこれで良いのでしょうか。
自家焙煎店の立場からだと「香りが無いコーヒー豆を買わすことになり、ごめんなさい」と考えてしまいます。間違っても「返品・廃棄が減って利益も増えて嬉しい」とは思いません。
この考え、思いは、きっと多くの自家焙煎店でも同じだと願っています。
そして、どのような賞味期限表示を付けていくのかで、経営姿勢がわかるでしょう。
儲け、利益は必要だけれども
私は、利益が増えるのを悪いと言っているのではありません。
確かに儲け、利益は必要です。利益が増えないと、株主への配当金・スタッフの給料・賃貸料なども支払うことができません。車が壊れても修理ができません。
新しくスタッフの雇用をすることもできません。
しかし、利益に目を向け過ぎるとお客さんのコトを忘れてしまいます。
例えば、「賞味期限表示を長くしてでも、返品、廃棄を可能な限り少なくしてやろう。」
「賞味期限表示はガイドライン内で収まっているから問題はない、買うか買わないかはお客しだいだ。」
などと考えてしまうと、お客さんがコーヒーの香りで癒やされている顔を忘れてしまうでしょう。
そうではなくて、お客さんのコトを一番に考えると、
と、なるのではないでしょうか。
事業経営の目的は、お客さんを増やすこと。儲け、利益が一番ではありませんと、珈琲工房サントスでは考えています。中には「それは違うよ」という方もいると思いますが、経営の話は別の機会にでも。..
賞味期限切れのコーヒーは飲めるの?
賞味期限切れは本記事で解説をしたように開封前・未開封の状態です。
きっと多くの自家焙煎店のオーナーさんは、口をそろえて「飲まないほうが良い」と言うでしょう。私でも訊かれると脂質酸化のコトを知っているので、「飲まないほうが良い」と答えます。
それでも飲みたい方には「飲むことはできるけれども、我慢をして飲むようになるし身体にも負担を掛けてしまうよ」と、付け加えるでしょう。
身体にとっての負担とは、美味しくないコーヒーを無理して飲む精神的な苦痛ストレスと、コーヒーに含まれている脂質の酸化生成物による酸化ストレス。
我慢をして飲まないためにも、新鮮なコーヒー豆を買ったら早めに使い切りましょう。だから「お茶とコーヒーはケチケチ買え」と、言う言葉があるのでしょう。
「コーヒー豆の賞味期限 | コーヒー粉で未開封でも飲めるの?」のまとめ。
結論から。
賞味期限の定義は農林水産省・厚生労働省から「食品期限表示の設定のためのガイドライン」として作成をされています。全日本コーヒー公正取引協議会が、「コーヒーの表示に関する公正競争規約、同施行規則」を定めています。
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日本国内ではコーヒーを製造し、又は輸入して販売する者が科学的、合理的根拠をもってコーヒー豆の期限表示の設定をしています。
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全日本コーヒー協会は、開封前・未開封のレギュラーコーヒーで1~2年と公表をしています。
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます。
このように書いてきましたが、実は私もコーヒーの仕事に携わるまでコーヒー豆の賞味期限のことについては、まったく知りませんでした。そして、なぜ、どうして、の疑問だらけだったのです。
けれど賞味期限表示、脂質酸化のコトについて調べれば調べるほど、正しい賞味期限表示のことがわかってきました。
今の社会はストレス社会と呼ばれています。
ストレスの緩和にはコーヒーの香りも一役買っているそうです。しかし長い賞味期限間近のコーヒー豆の香りは、ストレス緩和の役に立つのかは疑問に思います。
なぜなら香りがとても弱くなっているからです。だから賞味期限表示を決めるときには、改めてお客様の顔を見て決めて行かなければと考えています。
この記事が最後まで読んでくれたあなた様の、コーヒー生活のお役に立にてればとても嬉しいです。.
よくある質問
ここからは珈琲工房サントスまで届いたコーヒー豆・粉の賞味期限について”よくある質問”をご紹介します。あなた様のアイスコーヒー生活にお役立てください。
Q・「スターバックスのコーヒー豆(中挽きタイプ)が未開封常温保存で2ヶ月後が賞味期限でした。コーヒー豆の賞味期限がこんなに直ぐとは知らりませんでした。
コーヒー豆は酸化するって聞きます、未開封ということもありもったいなくて。。飲めるのでしょうか?」
A・“未開封常温保存”なのですね。常温保存ということなので自動酸化が進む速度は早いです。酸素が入っていない缶だとしたら自動酸化を遅らせることができるかも知れません。
冷蔵庫で保存し、早く使い切りましょう。
Q・「密封パックのコーヒー豆・豆のままの賞味期限について教えてください。賞味期限を過ぎると味が落ちますか?
友人は酸味が増して旨くなると言っていますが、実際はどうなのですか?」
A・密封バックの賞味期限を過ぎるというのは、未開封ということでね。これは賞味期限切れで、飲まないほうが良いでしょう。
なぜなら脂質酸化が進んでいるからで、未開封でも飲むことを、止めておきましょう。
Q・「未開封の缶入りレギュラーコーヒー(粉)があります。でも賞味期限が書いてないのです。どの位の期間まで飲めますか?缶の底に細くさびが入っていて見えません。」
A・未開封で賞味期限が書いてなければ、飲むことができる期間はわかりませんよね。まずは製造メーカーに聞いてみましょう。製造番号がわかれば、伝えれば良いでしょう。
もし賞味期限切れだと、飲まないほうが良いでしょう。
Q・「コーヒーの挽いた粉で賞味期限が切れた物は、冷蔵庫に入れて脱臭剤として利用できるそうですが、ずっとに冷蔵庫に置いても、効果はありますか?。」
A・賞味期限が切れた物はほとんど香りを放出しませんから、脱臭剤として利用可能です。長期間というのは無理です。理由は、他の匂いを吸収するのにも限界があるからです。
適当な期間に交換をしましょう。
…
種類別にまとめています