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珈琲工房サントス 瀬崎 亮一 珈琲のお悩み解決情報, 珈琲の淹れ方

【コーヒーカップの温め方と湯煎方法】温め失敗例と解決策3つ!!

コーヒーカップの湯煎

2021.06.08 更新 | 2021.05.06 公開

  • 「コーヒーカップは湯煎して温めたつもりなんだけど」
  • 「電子レンジや湯煎でコーヒーカップを温めないから、コーヒーがぬるいの?」
  • 「もしかして、給湯器のお湯がぬるいから、温まらないの?」

「コーヒーがぬるいと感じてしまうのですが・・・」といったお悩みは、初めて珈琲工房サントスへご来店くださるお客様のうち、10人中3人ものかたが私に話してくれます。

10人のうち3人というのは、3割ものひとがコーヒーカップの正しい温め方を知らないということ。もしも、100人に聞いたとするならば30人ですよ。

結構な人数だと思われませんか?

そこで、コーヒーカップの正しい湯煎と温め方をお伝えするために、店主は記事を書いています。


本稿をお読みいただければ、3つのコトがわかります。
満足できるコーヒーを飲むために
3つのことを覚える


  • カップを温めるのではなく、熱々にする
  • 沸騰に近い温度のお湯をカップに注ぐ
  • カップの飲み口までお湯を入れる

さらに、初心者のかたにはコーヒーカップを湯煎する温度、そして温め方もていねいに解説しています。


ここで先に結論を言うと、沸騰させた100度に近い熱湯でコーヒーカップを湯煎するということです。
その結果、自分で淹れたコーヒーが熱いものは熱いうちに飲めるようになるのです。


それでは「コーヒーカップの湯煎方法」を、コーヒー抽出歴21年の店主があなたにお伝えします。

気になる知識を手に入れたあとは、人間もっと知りたくなるもの。

それならば、『コーヒーの淹れ方のコツ』の記事をお読みいただければ、きっと、あなたのお役に立ちます。



まろやかなコツは82~88℃の
お湯で淹れる
コーヒーの淹れ方を解説

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【コーヒーカップの温め方と湯せん方法をご紹介!

はじめに – 温め方と湯煎方法、解決策を読むまえに

本稿は、まずコーヒーカップを湯煎して温める方法を解説します。コーヒーを作る一連の流れなかで登場する、コーヒーカップを温める手順としても覚えてください。

それから、コーヒーがぬるくて困ったときの効果的な解決策3つも覚えましょう。ぬるいときの解決策さえ覚えておけば、自分のためのコーヒーやお客さんに提供するコーヒーも、保温効果を保てます。

解説する湯煎方法とは
画像にある磁器製コーヒーカップを使い説明します。そして、お湯を使用して湯煎する方法です。

コーヒーカップの温め方
  【コーヒーカップの仕様】
  • 磁器製で120cc ・ 持ち手があり
  • 飲み口の厚みは薄く、口も広がりなし
  • コーヒーカップとお湯の温度の意味定義
    あなたとの共通理解のために、本稿で使うコーヒーカップとお湯の温度について、基本的な意味を固めておいたほうがよいでしょう。


    コーヒーカップの意味としては、磁器製で120cc・持ち手があります。飲み口も広がっていない普通のコーヒーカップです。


    よくある勘違いは、飲み口が広いコーヒー紅茶兼用カップを想像してしまいます。コーヒー紅茶兼用カップの温め方については、ここでは解説していません。

    ただ、コーヒーカップとコーヒー紅茶兼用カップの容量の差は、わずか 10CC です。

    そのため、ここで解説した内容を実践しても、同じ結果が得られますからご安心ください。


    沸騰したお湯というのは、気圧が1気圧のときに、水の沸点が100℃を示している状態としておきます。

    標高が高くなると100℃より低い温度で沸騰しますから、あなたの地域を考えて本稿を参考にしてください。

    「温める」「湯煎」という言葉は、文脈により使い分けをしています。湯煎という言葉で書かれていると「温める」と解釈してください。



    まろやかなコツは82~88℃の
    お湯で淹れる
    コーヒーの淹れ方を解説

    湯煎して温める手順を解説

    手順は簡単! 4つのステップ!!

    まずは、確実にコーヒーカップを温められる手順を覚えましょう。この手順でコーヒーカップをアツアツに温められます。

    わずか4つのステップだけですから、簡単ですよ。
    準備する道具
    必要な道具は、たった2つです。
    • お湯を沸かすケトル
    • 磁器製コーヒーカップ

    以上、2つを準備しましょう。

    コーヒーカップをアツアツに温める4つのステップ!!
    お湯を沸かす
    ケトルに水を入れて、ガスコンロにかけます。
    そして、グラグラと水を沸騰させます。
    コーヒーカップに注ぐ
    コーヒーカップの飲み口あたりまで、100℃に沸騰させたお湯を注ぎます。
    40秒ほど待つ
    40秒ほどで持てないくらい熱々になったコーヒーカップになります。
    お湯を捨てる
    できあがったコーヒーを注ぐ前に、湯せん用のお湯を捨てます。

    これで、アツアツに温められたコーヒーカップが完成!!

    コーヒーカップ内側は52.7℃くらいまで温度が上がっていますよ。


    つぎは、湯煎するべき理由と、メリットとデメリットを解説しましょう。

    メリットと湯煎するべき理由

    最初にデメリットを解説し、そしてメリットを解説しますね。

    湯煎するデメリット
    コーヒーカップを温めることで、デメリットだと思うことがあるとすれば、たった1つ。

    コーヒーがぬるくならないので、猫舌のかたにとっては、不都合かもしれません。なぜなら、カップの飲み口までアツアツになっているため、コーヒーを飲むのに苦労するはずです。

    したがって、抽出してもすぐに飲まず冷まして飲むスタイルが好きな猫舌さんには、湯煎しないほうがよいでしょう。

    3つの湯煎するメリット
    1つめは、コーヒーが冷めることを避けられます。

    2つめのメリットは、コーヒーの香りがよくなります。香り分子は温度が上昇すると動きが速くなるからです。そのため、香りを盛んに放出するようになります。

    メリットの3つめは、好みの味わいでコーヒーが飲めます。コーヒー成分は、コーヒー液の温度により味わえる成分が違うからです。

    ほろ苦い成分は熱いときに感じ、甘み成分は冷めてきたときに感じるように、コーヒーの温度により味わいが違います。

    湯煎するべき理由
    最初のひと口目のコーヒーを飲むときに、カップの飲み口が冷たいとさめていると感じてしまいます。さらに、コーヒーカップが冷たいと、どんなに熱いものを注いでも「冷めているのかな?」と感じやすいからです。

    したがって、コーヒーカップには湯煎が欠かせないのです。


    湯煎をするのならば何でも良いのではない、という注意点をつぎに解説します。

    湯煎の注意点を解説

    湯煎というと、ただお湯を注いで温めればいいと思われているかもしれませんね。実は、お湯の量により湯煎が失敗したりもします。さらに、お湯の温度も湯煎結果に影響します。


    注意点としては、3つです。
    • 100℃の沸騰したお湯を使う
    • コーヒーカップ飲み口あたりまでお湯を注ぐ
    • そして、40秒ほど湯煎して温める
    この3つさえ守っていただければ、アツアツのコーヒーが飲めます。


    ここまでで、お湯を使って温める正しい湯煎方法がわかりました。湯煎の注意点もわかりましたね。

    つぎからは、コーヒーを注ぐときによくある、注いだばかりのコーヒーが冷めていると感じたときの解決策を、解説していきましょう。



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    お湯で淹れる
    コーヒーの淹れ方を解説

    コーヒーカップの温め方を失敗したときの解決策は3つ

    解決策の1つめは、コーヒーカップを事前に温めることをお伝えします。もっともコーヒーが冷める要因は、カップを温めないから。
    そのため、湯煎して温めたコーヒーカップを使いましょう。


    解決策の2つめは、沸騰に近いお湯、すなわち100℃のお湯をカップに注ぐことを覚えましょう。「電気保温ポットのお湯でコーヒーカップを温めよう」とするひとがいます。

    しかしながら電気保温ポットのお湯は、ぬるいときがあります。そのため、再沸騰させる必要があります。

    お湯なら何でも OK ではなく、ひと手間を掛けたお湯にするのがポイント! ぜひ、この再沸騰の「ひと手間」を覚えてください。


    ぬるいときの解決策3つめは、コーヒーカップの飲み口あたりまで沸騰したお湯を入れることが大切です。

    コーヒーカップにわずか数センチ程度のお湯では、カップが十分に温まらないからです。そのため、カップを熱々にする方法を覚えておくと便利ですよ。


    解決策3つを説明する順序

    1. コーヒーカップを温めるのではなく、熱々にする
    2. 100℃の沸騰したお湯をカップに注ぐ
    3. カップの飲み口までお湯を入れる

    それでは、以上の順序で解説していきます。

    楽しみに読み進めてください。

    解決策の3つを通して考えてみよう
    いったいなぜ「コーヒーカップを正しく湯煎して温める」ことを知る必要があるのでしょうか?

    このカップを温めるというのは、ご自分が飲むためのコーヒーを、熱いものは熱いうちに飲むためです。
    また大切なひとが訪ねて来られたときの礼儀としても、深く関わっているからなのです。



    冷めたカップの温度を測る・コーヒーカップの温め方と湯煎方法
    食器棚からコーヒーカップを取り出す。
    温度計でコーヒーカップ側面を測る。
    結果、22.7℃を示した。
    知りたくありませんか?
    なぜ、22.7℃のコーヒーカップは、すこしのお湯で湯せんをしても温まらないのか?

    温まらない理由は、解決策の2つめである、『沸騰に近いお湯でカップを湯煎する』の項目でお伝えします。


    つぎは、いよいよ解決策の1つめを解説します。

    【1つめ】温めるのではなく、熱々にする

    解決策の1つめは、コーヒーを作る順番を入れ替えればいいです。すなわち「コーヒーを飲もう」と思ったら、カップを温める作業を最初にします。

    カップを温める作業を最初にすると、コーヒーカップの飲み口まで、十分に温める時間を掛けられるからです。


    そこで、コーヒーカップがすぐに温まらない手順を知りましょう。
    コーヒーカップがすぐに温まらない手順
    豆を量る
    豆を挽く
    ドリッパーにコーヒーフィルターをセットする
    コーヒーペーパーに粉を移す
    お湯を沸かす
    コーヒー抽出を開始する
    コーヒー抽出を終わらす
    コーヒーカップに湯煎用のお湯を注ぐ
    コーヒーカップのお湯を捨てる
    しかも、コーヒーカップにお湯を注いで、
    すぐに捨てる。
    コーヒーカップへドリップをしたコーヒーを注ぐ

    この手順だと、コーヒーカップはアツアツになるのでしょうか?

    確かに、この手順はパッと思いつく手順です。

    けれども、この手順だとコーヒーカップを湯煎するのが後ろあたりです。そのため、温めに必要な時間が足りず、コーヒーカップがアツアツにならないと思われます。

    そのうえコーヒー抽出が終わっているのに、湯煎が終わるのを待つ必要があります。湯煎が終わるのを待っていると、コーヒーが冷めてしまいます。冷めてしまうと、残念なコーヒーになります。

    したがって、短時間で温めるためには、カップを温める作業を最初にします。
    コーヒーカップが湯煎によりアツアツになる手順
    お湯を沸かす
    湯煎用と抽出用のお湯を沸かす。
    豆を量る
    豆を挽く
    湯煎用のお湯をカップへ注ぐ
    ここで100℃に沸騰したお湯をコーヒーカップへ注げばOK !!
    コーヒーポットへお湯を注ぐ

    以降の手順は、同じ作業です。

    そしてコーヒードリップが終わると、コーヒーカップのお湯を捨て、コーヒーを注ぎます。


    手順の通りに進めると、3分ほどかけてコーヒーカップを温めます。その結果、コーヒーカップ内側は52.7℃くらいまで、温度が上がります。

    お湯を捨てた直後のコーヒーカップ内側の温度を温度計で測ってみましょう。


    コーヒーカップの湯煎・コーヒーカップの温め方と湯煎方法
    湯煎用のお湯を捨てた直後の温度を計測する。
    その結果、コーヒーカップ内側の温度は52.7℃を表示。
    実験結果はコーヒーカップ内側の温度は、52.7℃を表示しています。


    この手順の実験でわかることは、コーヒーカップを温める作業を最初に持ってくれば良いということですね。

    したがって、最初にコーヒーカップを温めておいてドリップ準備を進めていきましょう。すると、コーヒーができあがったときにはカップが熱々になっていますよ。


    つぎは、解決策の2つめです。

    なぜ 40℃前後のお湯で湯煎するとコーヒーカップが十分に温まらないのか? について解説します。

    【2つめ】沸騰したお湯でカップを湯煎する

    カップを温めるお湯の温度がわかる
    熱々のコーヒーカップにするための解決策2つめは、沸騰に近いお湯を注ぐこと。

    熱伝導率の関係で、お湯の温度が高いほど物質に熱が伝わりやすいからです。すなわち、コーヒーカップが沸騰したお湯で湯煎することによって、飲み口まで早く温まります。


    けれども、40℃前後のお湯で湯煎するというのは、どうでしょうか?

    たとえば、給湯器から出てくる40℃前後のお湯だと、湯煎するにはなんだかもの足りませんね。電気保温ポットの70℃~80℃くらいのお湯だと、時間を掛ければ温まるでしょう。

    ただ、焼き物で陶器のような厚みのあるコーヒーカップだと、さらに時間が必要になります。


    それに対して、グラグラに沸騰させた100度に近いお湯を注いだ場合を考えてみましょう。

    100度に近いお湯だと、ものの1分ほどでコーヒーカップ飲み口までアツアツになりますよ。


    アツアツになったコーヒーカップにコーヒーを注ぐと、以下の実験結果のようになります。

    沸騰した100度のお湯を使った湯煎実験をご覧ください。


    湯煎して終わったコーヒーの温度を測る・コーヒーカップの温め方と湯煎方法
    沸騰した100度のお湯をカップに注ぎます。
    そして1分間、湯煎します。

    お湯を捨てコーヒーを注ぎ、温度計で計測。
    結果として、コーヒーの温度は76.0℃を示す。
    したがって、沸騰した100度のお湯を使ってコーヒーカップを湯煎するとよいのです。


    しかし「コーヒーカップを温めるだけのために、わざわざお湯を沸かせられないわ」と思われていませんか?

    なるほど。
    コーヒーカップのためだけに、お湯を沸かすのは手間ですよね。
    湯煎するためのお湯も一緒に沸かす
    手間だとすると、楽な方法を考えてみましょう。

    楽な方法は、コーヒードリップに必要なお湯とコーヒーカップを温める湯煎用のお湯を、一緒にやかんで沸かせばよいですよ。

    その結果、お湯を沸かす作業は1回だけですみますから手間がはぶけますね。


    けれども「ついつい先にカップを温めるのを忘れてしまう。あとから温めてはいけないの?」と言う声が聞こえてきそうですね。

    なるほど。
    私も同じ経験がありますから、わかりますよ。


    そこで、すぐにカップが温まる方法をお伝えします。
    電子レンジで、約51秒で水が80℃になる方法
    水道水は温度が20℃で、容量は150ccだと仮定して解説します。

    • まずは、コーヒーカップに水を7分目ほど入れる
    • そして、電子レンジのボタンを押して温めを
      開始する
    • その結果、時間が約51秒で80℃くらいまで
      水の温度が上がる

    これで、熱々のコーヒーカップが完成します。

    電子レンジを使用するときの注意点

    電子レンジで水を加熱するとき「沸騰」は起こりません。そのため「温まっているのかな?」と考えてしまい、追加で加熱するひともいます。

    加熱を続けていると水が「過加熱状態」になる場合があります。

    過加熱状態になっている液体を取り出そうとして電子レンジの扉を開けたりすると、加熱した水が周囲に飛び散ります。

    この水が飛び散るのを「突沸」と言います。突沸により火傷してしまうので注意しましょう。

    また電子レンジを使用して温めた場合は、カップが想像以上に熱くなっています。

    火傷の恐れがありますから、十分注意してください。

    カップの飲み口までお湯を入れる
    ここまでで、熱くて香りが立つコーヒーを飲むためには、熱湯でコーヒーカップを温めると良いのがわかりました。

    しかも、100℃に近いお湯をコーヒーカップに注ぎ入れるのが、もっともよい方法でしたね。

    じつは湯を注ぎ入れるときに、気をつけたいポイントがもう一つあります。このもう一つのポイントが解決策3つめで、予熱に使うお湯の量を知ることです。


    では、なぜコーヒーカップを温めるときに、お湯の量を知る必要があるのでしょうか?

    すくないお湯で湯煎すると、コーヒーカップ全体が十分に温まらないからです。そのうえ、できあがったコーヒー液の熱がコーヒーカップにも移ります。

    すなわち、コーヒーカップに熱が奪われると考えればいいのです。


    では、すくないお湯で湯煎すると、どうなるのか? を
    失敗する例をもとに、解決策の3つめとして検証してみましょう。

    【3つめ】お湯がすくないと湯煎は失敗する

    想像してみましょう。

    すくないお湯の分量というのは、カップの底からわずか2cmくらい、もしくはコーヒーカップ・½です。

    下画像のようなお湯の量です。
    ※お湯が入っている状態がわかるようにするために、お湯を着色しています。


    コーヒーカップ
    このすくないお湯ではコーヒーカップ全体がすぐには温まらないですね。

    そのうえカップ半分のお湯では、飲み口あたりまで温まるのに数分も掛かります。ましてや、アツアツにさえもなりません。


    すくないお湯の量で湯煎する例として、ぬるめのお風呂40.7℃で試してみましょう。ガス給湯器から出るお湯40.7℃で、湯煎実験します。


    コーヒーカップ
    設定した実験条件は4つ
    • 温度40.7℃のお湯を入れる
    • 底から2cmのお湯を入れる
    • 湯煎する時間を1分間にする
    • 1分経過したのち、デジタル温度計で計測する



    コーヒーカップと温度計・コーヒーカップの温め方と湯煎方法
    湯煎する時間が1分を経過したのち、お湯を捨てる。そしてすぐに、デジタル温度計でコーヒーカップ内側を計測する。

    結果として、コーヒーカップ内側の温度は、23.5℃となりました。この結果でわかることは、お湯の量を倹約してしまうと湯煎に失敗するという例です。

    お湯の量が不足していたり、湯煎する温度が不足していたりすると、コーヒーカップは想像以上に温まりませんね。


    一方、下画像のように、コーヒーカップ飲み口あたりまでお湯を入れて、湯煎をしたときの温度はどうでしょうか?

    100℃の沸騰したお湯で、実験です。


    コーヒーカップ
    湯煎する時間が1分を経過したのち、お湯を捨てる。そしてすぐに、デジタル温度計でコーヒーカップ内側を計測する。
    100℃の沸騰したお湯で1分間も湯煎すると、コーヒーカップはどのようになるのでしょうか?

    その結果、コーヒーカップの側面は、手のひらで包み込むように持てないくらいの熱さになります。

    下画像の温度計表示をご覧ください。


    コーヒーカップの湯煎
    デジタル温度計は、52.7℃を表示しているのがおわかりになりますか?

    52.7℃というのは50度なら3分間の圧迫、42度でも6時間接触すれば細胞が変化するという報告があります。

    参考記事・低温やけどは意外と危ない!
    引用 >> 熱傷(やけど)に関する簡単な知識:一般社団法人 日本熱傷学会


    細胞が変化するという報告があるくらいの52.7℃もの温度。そのためコーヒーカップがアツアツになっていることは、想像できるでしょう。

    したがって、短時間で熱々にコーヒーカップを温めるためには、100℃の沸騰したお湯で、飲み口あたりまでお湯を注ぐというのがよいのです。


    まろやかなコツは82~88℃の
    お湯で淹れる
    コーヒーの淹れ方を解説

    お湯の熱が伝わりやすい食器がわかる

    温度が伝わりやすいコーヒーカップは、どのようなものがあるでしょうか?

    ご一緒に考えてみましょう。


    まずは、ここの項目をわかりやすくするために、文中で登場する熱伝導率を簡単に説明しておきます。
    熱伝導率とは何か?

    熱伝導率とは、熱が温かいところから冷たいところに移動するときの伝わりやすさを表したもの。

    ちなみに、物が温まるや熱伝導率は、小学校の理科で「熱の伝わり方」として習っていますから、あなたも思い出してみてください。

    物が温まる熱伝導率の意味がわかりました。

    では、本題に戻りますよ。
    コーヒーカップの種類を知る
    理解が進みますから文をお読みになって、コーヒーカップを想像してください。

      コーヒーカップの種類
    • 磁器や陶器
    • ガラスや金属
    • プラスチックやメラミン
    • 紙コップ、それから自販機で使われる断熱コップ

    コーヒーカップは、さまざまな素材で作られています。また熱の伝わり方も、素材により異なります。


    つぎはコーヒーカップでよく使われている、磁器と陶器の熱伝導率の違いを具体的に見ていきましょう。

    磁器と陶器の熱伝導率の違い

    カップの種類 熱伝導率:[W/mK] 測定温度:[℃]
    磁器 1~1.6 20℃
    陶器 1.5 常温


    参考記事・セラミックス・陶器・ガラス項目
    引用 >> 株式会社八光電機 様

    参考記事・熱と温度:熱伝導率:物63:(429)
    引用 >> 国立天文台編「理科年表 2021」, 丸善出版 (2020) 様
    理科年表オフィシャルサイト(国立天文台・丸善出版)
    National Astronomical Observatory of Japan, Chronological Scientific Tables, Maruzen, (2020).


    磁器と陶器の熱伝導率の違いを化学的に見てみると、数値がほとんど同じです。「ほとんど数値が同じだったら、陶器を使ってもいいのかな?」と思われるかもしれませんね。

    なるほど。

    陶器は、素朴で和室に合う雰囲気がありますし、どっしりとした質感と手触りもよいですから使いたくなるのもわかります。


    けれども陶器は、磁器と比べて強度が劣り割れやすく、さらにカップの厚みもあります。厚みがあるということは、熱が効率よく短時間でコーヒーカップ全体に伝わるのに時間が必要です。

    それに対して磁器は、一般磁器を強くした「強化磁器」が主流。強化磁器は、アルミナ鉱石を混ぜて割れにくくしています。割れにくくしてある強化磁器は、物質の密度が高くなっています。

    物質の密度が高いと、コーヒーカップの厚みも薄く作ることが可能となります。その結果、熱伝導率もよくなり、磁器で作られたコーヒーカップのほうが早く温まるのです。

    磁器と陶器は、どちらを選ぶべきか?

    磁器製コーヒーカップがイチ押し!!

    なぜなら磁器製コーヒーカップは、物質の密度が高く熱伝導率も良いからです。その結果、保温性に優れている磁器製コーヒーカップがオススメです。


    • 磁器製コーヒーカップは、保温性が良く飲み口まですぐに温まり、割れにくい。
    • 陶器製コーヒーカップは、温まるのに時間が掛かり、割れやすい。けれども質感と手触り感が人気。

    あなたがコーヒーカップに求めているもの。すなわち、実用性もしくは、嗜好や好みで選択してみましょう。
    店主がオススメする食器専門店
    コーヒーカップは食器専門店で買うのがいいです。コーヒーカップの選び方、さらに茶渋の落とし方や保管方法など、豊富な知識で正しいお手入れを教えてくれるからです。

    正しいお手入れがわかると、コーヒーカップに愛着が湧きます。その結果、コーヒーの美味しさも増すでしょう。


    私からお伝えできることは、最適なコーヒーカップ素材のみです。なぜなら、コーヒーカップ絵柄や形は好みがありますからね。

    そこで、ご紹介するのは、品ぞろえと絵柄が豊富な食器専門店を運営されている「株式会社ノリタケカンパニーリミテド」。


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    食器専門店の詳細情報
    名称 ノリタケ食器公式オンラインショップ
    住所 〒451-8501
    愛知県 名古屋市西区則武新町 3丁目1-36
    電話 TEL:052-561-7384
    フリー
    ダイヤル
    TEL:0120-575-571
    公式サイト https://tableware.noritake.co.jp/



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    コーヒーの淹れ方を解説

    【コーヒーカップの湯せん】のまとめ

    ここまででコーヒーカップの温め方について、あなたと一緒に考えてきました。

    コーヒーカップを温めるという所作は、もうひとつ大切な意図があります。この大切な意図とは、対人関係をよりよくするための作法でもある、と私は考えています。

    すなわち、大切なひとが訪ねてこられたときの礼儀です。


    日本では、緑茶などの日本茶を出して客人をもてなします。

    日本茶を出すときに、湯飲みを温めないで提供するひとはいないでしょう。この湯飲みを温める所作こそが、対人関係をよりよくするための作法なのです。


    それから、最も大切にしている自分の心に「ありがとね」と伝えるためにもコーヒーカップをアツアツに湯煎しましょう。


    365日 自分に尽くしてくれ、働き続けてもくれる心と身体。

    この心と身体に熱々のコーヒーを提供してあげましょう。さらに「いつもご苦労様。さすが私」と心に話しかけてあげると、自己肯定感が高まり明日のやる気も湧いてきます。


    ぜひ、ご自分のためにコーヒーカップを熱々にして、香りが漂うコーヒーを飲みましょう。


    最後に、コーヒーカップの温め方の解決策3つを覚えていただき、薫りの余韻を持って終えることにしましょう。

    コーヒーカップの湯煎と温め方の解決策3つ

    • 温めるのではなく、熱々にする
    • そのため、沸騰に近い温度のお湯をカップに注ぐ
    • さらに、カップの飲み口までお湯を入れる


    ここまでで覚えた知識にくわえて、新鮮なコーヒーとはどんな物なのか? の記事もお読みください。


    鮮度の確認方法をご存じですか?
    コーヒーの鮮度の見分け方を解説 !


    ふわっと部屋中に香るコーヒーをどのように選べば良いか? もお読みいただくと、コーヒー選びに悩まなくなります。


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       コーヒー豆の選び方を解説 !


    そして店主のTwitterでも @coffee_santos01 コーヒー情報を発信しています。フォローしていただければ、本人がとても喜びます。


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