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珈琲工房サントス 瀬崎 亮一 珈琲のお悩み解決情報, 珈琲の淹れ方

コーヒーの入れ方|淹れ方

コーヒーの淹れ方

2023.01.18 更新
コーヒーの入れ方を難しく考えていませんか?


コーヒー粉の蒸らし方やお湯の注ぎ方、お湯を注ぐ量とスピードなどコーヒーの入れ方について学んできたことでしょう。学び方としては、雑誌や書籍、それから動画などさまざまですね。

けれども、なぜか「自分の思っているコーヒーの味わいにならない」と、半分あきらめていませんか?

それもそのはず、想像しているコーヒーの濃さや旨さ、それから美味しさにならないのは、雑誌や動画から良いところだけを切り取って、コーヒーの入れ方を練習しているからです。

切り取り練習は一貫性がありません。さらに、練習量が足りないとなれば上達も遅いです。


なぜ私に、この良いとこどり練習や練習量不足がわかるのでしょうか?

私は1999年にコーヒー専門店を開業して依頼、今現在もコーヒーの入れ方の練習と研究を続けているからです。

そして、あなたと同じ「良いとこどり練習」した結果「コーヒーの入れ方で挫折」したことは、両手で数えても足らないくらい—。


そこで、「もう、これでいいや。難しいからできんわ」といった体験を繰り返して欲しくないので、コーヒー抽出歴22年の店主がコーヒーの入れ方を解説します。

ここで先に結論を言えば、コーヒーの入れ方に限って練習すると、お湯の注ぎ方が上達します。

ただ、個人差があり、ひとにより、15日から30日くらいです。そのため、あきらめなければ、コーヒーの入れ方は上手になるのです。


本稿をお読みいただければ、どのようなイメージで最初のお湯を注げば良いのかがわかります。さらに、お湯を注ぐコツと、お湯の温度もわかりやすく解説しています。

その結果、自分の納得する味わいにもなり、素敵なコーヒー生活を過ごせるようになるでしょう。


それでは、練習のお手本となる本稿を読み進めてください。そして、コーヒーの淹れ方の練習を続けていただくと、どなたでも簡単にコーヒーが淹れられるようになるはずです。


本稿を読み終えたあとには、鮮度の良いコーヒー豆を使って練習するといいです。なぜなら、味わいの確認は鮮度の良い豆でなければできないからです。

したがって、商品の選び方を読んでいただき、興味のあるコーヒー豆で練習することをオススメします。


コーヒーの鮮度がわかる
市販のコーヒー豆は膨らむのか?
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【コーヒーの入れ方】をご紹介!

はじめに – コーヒーの入れ方を読むまえに


本稿では、おいしくコーヒーを淹れることができる道具のひとつである、カリタ・台形型ドリッパーを使って、入れ方の解説しています。

「入れ方」と「淹れ方」の意味定義
使う言葉のなかに「入れ方」と「淹れ方」があります。

ここでは、この2つの言葉の意味は同じもので、文脈により使いわけをしています。なぜなら、使いわけをすると、淹れ方の想像がしやすくなるからです。

もっとも大切なこと
コーヒーが大好きなかたであれば、ハンドドリップは、繰り返し練習すると上手になるはずです。

練習は、コーヒーを每日1杯入れるだけです。日々の継続さらに訓練の積み重ねこそが、上手になるコツなのです。忘れないで練習してください。

練習すれば、半月から1ヶ月もすると、上達するでしょう。ただ、個人差はありますよ。
» 味わいが異なるマンデリンでも上手に淹れられる

コーヒーを淹れる準備

必要な道具

コーヒードリップポットとコーヒーサーバーもしくは、コーヒーカップが必要。

その他、必要な物は。

メジャースプーン(10g用)・ペーパーフィルーター・コーヒードリッパー・湯沸し用ケトルです。

正しく10gを計量できるメジャースプーンを選んでください。

参考 >> メジャースプーン(10g用)についての解説


前準備
ドリッパー(陶器の場合)・コーヒーカップ・サーバーを、お湯で温めます。

参考 >> 【コーヒーカップの温め方と湯煎方法】注意点3つを珈琲専門店が教える!!


①・ペーパーフィルターの準備
ペーパーフィルターのシール部分(底と側面)を、同じ方向に折ります。そして、ドリッパーにピッタリと押し当てます。

コーヒードリッパーは水をかけて濡らし、水滴をつけておきます。フィルターには水滴がわかずかにつく程度で良いです。付いた水滴が”のり”の役目をしてくれます。


フィルターにも水をかけてもいいです。ただ、空気の逃げ道があるようにしてください。

粉の挽き具合の基本

粗挽き・中挽き
②・コーヒー粉の準備

コーヒー豆をコーヒーミルで挽いてください。粉の挽き具合の基本は「粗挽き~中挽き」がいいです。

豆の分量は、メジャーカップ1杯(10g)が1人分(お好みにより加減してください)。

③・コーヒー粉をペーパーフィルターに入れます。
そしてコーヒー粉が平らになるように、ドリッパーを少しゆすりましょう。

お湯の準備の基本

④・必ず沸騰をさせます
お湯を沸かすためのケトルを使って、2~3分間お湯を沸騰させます。

お湯を細口ドリップポットに移し替えて、温度を少し下げます。

お湯の温度・・・・・82℃~88℃ このくらい迄、湯温を下げます。
理想は深煎り豆は低めの温度、浅煎り豆は少し高めの温度、好みにもよります。

湯温計があれば理想的。無ければ1分半ほど掛けて、お湯を冷ます。(杯数により異なる。)

お湯の温度はとても気にして欲しいのですが、とても神経質にならなくても良いです。温度を気にし過ぎると、お気軽にコーヒーを淹れることができなくなりますから。

お湯を注いだときに大きな泡ができてしまったら、温度が高い証拠。

ただし、熱湯は厳禁。ダメ、絶対!!

お湯をドリップポットに移し替えてださい。1人前のお湯の量だと1~1.5分程度、冷ますだけでOKです。

お湯を注ぐ

コーヒー粉の中心部分に注ぐ

ハンドドリップ

ハンドドリップ


1湯目
湯柱を極細くして、少量のお湯をコーヒー粉の中心部分に そーっと そーっと 乗せていきます。(画像を参考)

コーヒー粉が全体に湿るくらいで良いですよ。

注ぐお湯の量は、下のサーバーにコーヒー液が数滴、ぽたぽた落ちるていど。

    ポイント
  • お湯はペーパーフィルターの縁には絶対に掛けない

  • コーヒー液が数滴ほど落ちなければ、コーヒー粉全体にお湯が染み渡っていない

  • 肘を固定し手首を使い、お湯をコーヒー粉に乗せるというイメージで注ぐと上手く


『お湯をコーヒー粉にのせる』というイメージはとても大切。


試しに、お湯を注ぐイメージを『のせる』から『注ぐ』に変えてコーヒードリップをしてみてくたさい。

イメージが『注ぐ』に変わったとたんに、お湯がたくさん出がちになり、薄いコーヒーができあがるでしょう。


反対に『お湯をのせる』イメージに変えるとどうでしょうか。

『お湯をのせる』に変えると、脳が本当に「お湯を そ~~~っと 乗せる動作に移れ」と命令を出ます。

そして身体の動作も脳からの命令を受けて反応をして、お湯が極細く出るようになります。


言葉の持つイメージひとつでお湯が出せる量も変わり、コーヒーが薄まるのを防げます。

コーヒー粉の蒸らし

元気よくふくらむ
⑥・コーヒー粉を30秒くらい蒸らしてください。

粉がお饅頭のように、ゆっくりとふくらんでいきます。画像のように、ふくらんでくれば新鮮な証拠。

ポイント・・・手元に秒針が付いた時計があれば、もっと便利。

2湯目以降・お湯の注ぎ方

コーヒーの淹れ方

コーヒーの淹れ方


⑦・2湯目。
続いて細い湯柱のままで、1湯目と同じ分量のお湯を注いでいきます。お湯を中心部から外側に向けて、”の”の字を書くように広げていきます。

ポイント
  • 肘を固定し、肘から先で”の”の字を書くようにする。

  • お湯は粉に近い位置で注ぐコト。

  • お湯はドーナッツの穴の中に注ぐイメージで。

  • お湯はペーパーフィルターのふちには絶対に掛けない。(薄い原因)
⑧・3湯目。
2湯目が終わったあと、直ぐに3湯目のお湯を注ぎます。

濃い口のコーヒーがお好きな方は、⑧を繰り返してください。ただしお湯は最後まで、細くゆっくり落とさないこと、雑味の原因。

あっさりとした味がお好きな方は、湯柱を5㎜程度に太くしてお湯を注ぎます。

ポイント・・・コーヒーのおいしい成分は、この辺りで出てしまいます。

⑨・4湯目。
湯柱を5㎜程度にし、お湯を次々と注いでください。湯面の上げ過ぎに注意。コーヒーが薄い原因の1つ。

ポイント・・・コーヒー粉の中のお湯が、半分減ったら半分足す感じで。

⑩・5湯目。
コーヒー液が人数分、出来るまで、⑨を繰り返してください。

人数分できましたら、直ぐにサーバーから外してください。なぜなら、ペーパーフィルター内の粉には、過度に出過ぎた味である雑味(アク)でいっぱいだからです。

ここまでで完成です。


コーヒーの鮮度がわかる
市販のコーヒー豆は膨らむのか?

淹れ方の注意点とコツ

注意点
①・コーヒー粉に細かい泡が沢山できることが、コーヒーのおいしさの決め手。

粗く大きな泡は、お湯が熱すぎるため。反対に泡が出来ないとか、少ないのはお湯がぬるすぎるか、コーヒー粉が古いためです。

②・お湯が熱すぎると強い苦味やエグ味、金属味の要因のひとつになります。それに対して、低い温度のお湯でドリップすると酸味や渋みが目立つようになるでしょう。

③・開封後のコーヒー豆・粉は密閉された容器に入れ、必ず冷蔵庫で保存してください。
お湯を注ぐコツ
■■■ お湯を安定して注ぐコツ
  • できるだけお湯を細く、途切れずに出す。
  • 細く途切れずに出せたら、1~2秒ほど細く途切れず状態を保つ。

  • 上記2つを実践してください。お湯が安定して細く途切れずに出せるでしょう。


    お湯の注ぎ方が上手くいかないのは、1~2秒ほど細く途切れず状態を保つ、つまり注ぎ細さの静止が出来ないから

    注ぎ細さの状態を保てないままに次のドリップ動作に移るから、もっと上手くいかなくなります。

    お湯の注ぎ細さ状態を保つコトが出来たら、ハンドドリップ技術は上達をします。


    コーヒーの鮮度がわかる
    市販のコーヒー豆は膨らむのか?

    よくある質問

    Q・「最初、蒸らすときに、少しサーバーに出てきてしまうのを防ぎたい。」

    A・蒸らしのときに出る、少しポタポタ落ちるコーヒー液について解答

    少しポタポタ落ちるコーヒー液の中には、あなたの嫌いな成分であるアク・雑味が入っています。
    ・アクが嫌いな人は、ポタポタ落ちるコーヒー液を入れない。

    ・アクが好きな人は、ポタポタ落ちるコーヒー液を入れる。

    アクを入れると、コーヒーの個性が主張されます。反対に入れないと、透明感・クリアな味わいになります。

    どちらが良いかは、人の好み・嗜好によります。

    興味があれば、ポタポタを入れる or 入れないの実験をすると、わかります。




    Q・「お湯を注ぐ範囲がわからない。」

    A・お湯を掛ける範囲は全体です。

    粉を蒸らすためのお湯を最初に、注ぎます。

    お湯を注ぐときは、粉全体が染み渡るくらい。粉全体が染み渡ってくると、ドリッパーからポタポタと数滴、コーヒー液が落ちてきます。


    コーヒー液が、ポタポタと数滴落ちてくるのが、蒸らすときに必要なお湯の正解量。反対に、コーヒー液がドバーっと落ちてくれば、注ぎ過ぎで失敗ですよ。

    粉がお饅頭のように “ぷっくら” と、最高に膨らんだ状態が蒸らし終了のサインです。


    蒸らしが終わると、コーヒー抽出を開始。

    コーヒー粉の中心部分から “の” の字を書くように、お湯を極細くして外周へ向けて注ぎます。




    Q・「お湯を注ぐ範囲は円周をなぞるのか、円を広げながらのかわからない。」

    A・注ぐときに、円周をなぞらない。粉の中心部分から “の” の字を書くように、円を外周に向けて広げます。

    お湯を注ぐ範囲は、外周を除く全てです。

    中心部分を重点的に “の” の字を書くようにお湯を注いでいくので、中心部分がくぼんできます。すると外周部分は、コーヒー粉の土手のようになります。


    コーヒー粉は、土手のようになるのが正解で、ならなければ粉が古く酸敗 進行中。


    注意点

    コーヒー粉の土手は濾過槽の役割をしています。

    注がれたお湯は濾過槽を通過することにより成分を抽出してます。だから外周部分であるコーヒー粉の土手には、絶対にお湯を注がないでください。

    土手にお湯を注ぐと崩れます。つまり濾過槽が壊れます。

    結果として、出来上がったコーヒーは、薄くてコクのない物になります。



    コーヒーの風味がわかる
    コーヒーの風味

    「コーヒーの入れ方|淹れ方」のまとめ

    コーヒーハンドトリップの方法は、正しい”コーヒーの入れ方”はこれだ!!! と、言ったものはありません。

    粉の挽き方やお湯の温度、水の量やお湯の注ぎ方など、すべて自由です。

    自由と言ってもコツがありますから、お伝えしますね。

    • コーヒー粉を正しく計る。

    • 水の分量を正しく。

    • コーヒー粉は細かく挽き過ぎない。

    • お湯は冷まして、熱湯厳禁。

    • お湯は、ゆっくり細く。

    • コーヒーが出来上がったらドリッパーを直ぐに外す。
    と、いったことは絶対に守ってください。これは自家焙煎業界で、世界共通認識。

    後は愛情を注ぐ元になりますから、コーヒーカップは温めてください。冷めたカップは愛情も冷めやすい???


    私もコーヒー初心者の頃は、コーヒーを上手に入れることが出来ませんでした。

    しかしコーヒーを每日1杯、半月間作り続ければ上手になれました。私でさえできたのですから、きっとあなた様にも出来るはず。

    每日1杯、半月間~1ヶ月は続けてみる。諦めたら上手になりません。

    一番のポイントは、諦めないコトでしょうか。

    コーヒーの淹れ方は練習していただくと、どなたでも簡単に香り高いコーヒーが作れるようになります。わからなければ、いつでもメールでお問い合わせください。


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