2023.05.29 更新
手でコーヒーを淹れる
お湯を沸かしコーヒーポットに移し替える。コーヒードリッパーにコーヒーフィルターをセットしコーヒー粉を入れる。
そして、コーヒーポットを持ちコーヒー粉にお湯を注ぐことをハンドドリップでコーヒーを淹れると言います。
本稿では、初めてコーヒーを淹れるかたのために、必要な器具7点と上達する器具3点をコーヒー専門店歴23年の店主がお伝えします。
この記事を参考にすれば、入門道具一式となるコーヒー器具がそろい、美味しいコーヒーを飲み始められます。
ここで先に結論を述べると
ハンドドリップコーヒーを淹れるには、必要な7つの器具をそろえましょう。
上達する器具3点も手元にあると、濃すぎたり薄すぎたりするコーヒーができません。
ハンドドリップコーヒーを淹れるには、必要な7つの器具をそろえましょう。
上達する器具3点も手元にあると、濃すぎたり薄すぎたりするコーヒーができません。
「どんな器具がいいのかわからない。」と言うひとは、お問い合わせメールから「教えてくれ。」とご入力いただき、送ってください。
可能な限り、回答します。
目次
ハンドドリップに使う器具10点
コーヒーを手で淹れるのに必要な器具7点と、上達する器具3点は、以下のとおりです。「コーヒーミル」「デジタル計量器」「デジタル温度計」は、上達するための器具です。
知らないコーヒー器具があれば、イラストを見て覚えてください。
ハンドドリップに必要な器具7点
- お湯を沸かすケトル
- コーヒードリップポット
- コーヒードリッパー
- コーヒーフィルター
- 計量スプーン10g用
- コーヒーサーバー
- デジタルタイマー
「コーヒードリップポット」「コーヒードリッパー」「計量スプーン」「コーヒーフィルター」がなければ、コーヒーは淹れられません。
必ず、そろえてくださいね。
ハンドドリップに必要な
器具7点をそろえる
器具7点をそろえる
お湯を沸かすケトル
-
コーヒー粉にお湯を注ぐための道具ではなく、お湯を沸かすために使う道具です。
安価なものでいいですよ。
ただ、錆びない素材で作られているものを選びましょう。
コーヒードリップポット
-
コーヒー粉にお湯を注ぐのに使う。
お湯が極細く出せる器具を購入してください。
極細いお湯が出せれば、少しずつコーヒー粉にお湯を注げるからです。
コーヒードリッパー
-
コーヒー粉をコーヒーフィルターに入れて、セットする道具が『コーヒードリッパー』。
コーヒーを淹れる人数にあわせた大きさのものがいいです。
コーヒーフィルターからお湯があふれて、薄いコーヒーになるからです。
コーヒーフィルター
-
お湯を注ぎコーヒー粉を濾すためのもの。
凹凸(クレープ)がフィルターの両面にあるものや、内面だけにあるものがいいです。
コーヒー微粉による紙の目詰まりを防ぐので、コーヒーが美味しくなるからです。
計量スプーン10g用
-
コーヒー豆もしくは、コーヒー粉を量るのに使う。別名『メジャースプーン』。
10g用のものを購入してください。
10g単位で計量ができるので、計算が簡単になるからです。
コーヒーサーバー
-
コーヒー液を人数分 溜める器具が『コーヒーサーバー』。
耐熱ガラス製のものがおすすめです。
コーヒーを温めなおすときに便利だからです。電子レンジに対応なのか、確認が必要です。
デジタルタイマー
-
コーヒー粉の蒸らし時間や抽出時間を計ります。
このタイマーがなければ、蒸らし時間がわかりません。コーヒーの濃さの調整も難しいです。
安価なものでいいですから、ぜひ、ご用意ください。
» 代替えができる道具
「コーヒーサーバー」の代わりに、コーヒーカップやマグカップに直接コーヒーをドリップしてもOK!
「キッチンタイマー」は、秒針の付いた時計でもいいですよ。
「コーヒーサーバー」の代わりに、コーヒーカップやマグカップに直接コーヒーをドリップしてもOK!
「キッチンタイマー」は、秒針の付いた時計でもいいですよ。
ハンドドリップが上達する
器具3点
同じ味のコーヒーが繰り返し淹れられるために、必要な器具は、以下3点です。コーヒーミル
- コーヒーミル
- デジタル計量器
- デジタル温度計
器具3点を使えば、いつも同じ味のコーヒーが淹れられます。
お湯の温度や抽出時間がわかるので、上達の近道です。ぜひ、使ってください。
使えば上達する
器具3点をそろえる
器具3点をそろえる
コーヒーミル
-
コーヒー豆を粉に挽くのに使う。
『コーヒーミル』もしくは『コーヒーグラインダー』とも呼ばれています。
種類は、手回し式をはじめ、カッティング式やプロペラ式があります。
» コーヒー豆の挽き方と挽き具合の確認方法【珈琲歴24年のプロが解説】
デジタル計量器
-
コーヒー豆や粉を正確に量るのに使います。
デジタル計量は、1g単位で量れるものがいいです。
安価な量りでいいですよ。
デジタル温度計
-
コーヒーポット内のお湯の温度を計るのに便利な『1℃単位デジタル温度計』。
ひとの手で計るので、お湯の上部や下部で計るのではなく、真ん中で正確に計れます。
90℃と85℃のお湯では味わいが違うので、知らない味に出会えますよ。
コーヒー器具を買うときの
注意点
日本製品で、安すぎる器具は耐久性と性能、それからアフターサービスに問題があります。海外製品は、取説が英語で書かれているものがあります。日本の代理店があるのか調べてから購入しましょう。
実用品として耐久性を考えるならば、落としても壊れない素材がいいです。
18.8ステンレスや耐熱ガラスがいいでしょう。
インテリアも兼ねて選ぶのならば、あなたが「おしゃれな器具だな。」と思ったものを買うといいです。
コーヒーを淹れる初心者のかたは、有名メーカーの器具を買えば品質面は間違いありません。ただし「使い勝手がいいか?」は、使ってみないとわからないところです。
具体的なメーカー名
最初は、このあたりのメーカーから考えてみるといいです。- カリタ
- ハリオ
- メリタ
メーカー名で検索すると、コーヒー器具のレビューを書いた記事があります。実際に使用している体験談を読めば、あなたが道具を購入するときの手助けになります。
「買いたい器具の注意点を知りたい。」などがありましたら、お問い合わせいただければ、注意点をお伝えします。
店主が使うコーヒー道具をご紹介!
ここでは「コーヒー道具を買うときに、店主が使っている物を参考にしたい。」と考えている ひとのために、珈琲工房サントス・店主が愛用している道具をご紹介します。- » 必要な器具7点
- お湯を沸かすケトル
- コーヒードリップポット
- コーヒードリッパー
- コーヒーフィルター
- 計量スプーン10g用
- コーヒーサーバー
- デジタルタイマー
- コーヒーミル
- デジタル計量器
- デジタル温度計
» さらに上達する器具3点
必要な器具7点
お湯を沸かすケトル
ホームセンターなどで販売している安価な18.8ステンレスのケトルを店主は使っています。お湯を沸かすだけなので、高価なものでなくてもいいです。
ただ、18.8ステンレスのような錆びにくく、頑丈なケトルを選ぶと長持ちします。
コーヒードリップポット
『カリタ・コーヒーポット・ステンレス製・600ml』を私は使っています。使い勝手の良さは、鶴くち細口コーヒーポットの記事をお読みください。ただし、このポットは製造中止になりました。中古品ならば、販売しているかもです。
代わりにカリタ製で「SS・ケトル・700」をオススメします。このポットも注ぎ口が細く優秀ですよ。
さらに細く、素麺の細さでお湯を落とせて点滴ドリップも簡単にできるのが『珈琲考具 ツードリップポットPro』。
このコーヒーポットは、お湯が真下に落下するので、貫通力が増します。
地球の重力を使って注ぐ方式ならば、お湯が真下に落下する方式がもっとも強い攪拌になりますよ。
コーヒードリッパー
円すいドリッパーは『珈琲サイフオン・名門ドリッパー』を使っています。このドリッパーは、リブが短く、コーヒーの個性が出せるのが特長。
コーヒー粉から出て欲しくない成分がドリッパー内に留まり、落ちにくい仕組みです。
台形型ドリッパーは『カリタ・102-D』を使います。
カリタ・102-Dは、お湯の抜けが早く、コーヒーの雑味が出にくい三つ穴式。
コーノ式で淹れると難しいコーヒー豆に使ったり、違う味わいを抽出したりするときに使います。
コーヒーフィルター
円錐コーヒーフィルターは『珈琲サイフオン・円錐シルキーペーパー』を使います。紙の内側のみに凹凸があり外側の紙面はツルツルなので、円すいフィルターにピッタリと貼りつくのが特長。
通常の円すいフィルターよりも、コーヒーフィルターとドリッパーが密着していると、コーヒー液はさらに落ちるのが遅くなります。
ジューシーな味わいとなり、美味しいコーヒーになるから採用しました。
台形コーヒーフィルターは『三洋産業・おいしい珈琲屋』を使っています。
紙の内側や外側にもクレープと呼ばれる凹凸のシワがあるのが特長。
凸凹があるので、コーヒー微粉によりフィルターの目詰まりを防ぎます。
濃厚な味わいからスッキリ味まで淹れ分けられるので、さまざまな味のコーヒーが飲めるから使っています。
いま現在、Amazonでは、三洋産業・おいしい珈琲屋を販売していませんでした。
計量スプーン10g用
1杯約10g用の計量スプーンである『カリタ・メジャーカップ』を使っています。この10g用を使うときは、気軽にコーヒーを飲みたいときです。
それに対して、味わいを追求するときは、デジタル計量器を使います。
コーヒーサーバー
三洋産業の「コーヒーサーバー」を使っています。ガラス製でコーヒー抽出量が見える このコーヒーサーバー、そして耐熱性の機能が特長。目盛りも正しい位置にあります。
ただ、三洋産業のウェブサイトでご紹介したものは『1300ml 〈6~10杯用〉CS-10』規格です。
私が使っているコーヒーサーバーの規格は、CS-3とCS-5の2つです。
三洋産業のサイト内では、この2つは見当たりません。生産終了の可能性があります。
いまのところAmazonでは、この2つの取り扱いがありました。ただし、いつまで在庫があるのかは、わかりません。
デジタルタイマー
1秒単位で測れる、デジタルキッチンタイマーを使っています。コーヒー粉を蒸らす時間と、お湯を注いでいる時間を計測したいからです。
私が使っているタイマーは製造中止です。
Amazonや楽天のサイトから、あなたの使い勝手の良さそうなタイマーを選んでください。
安価なデジタルタイマーでいいですよ。
さらに上達する器具3点
コーヒーミル
珈琲工房サントス店内で使用しているコーヒーミルは『スイス製・ディッティングコーヒーグラインダー』です。エスプレッソ用の極細挽きから粗挽きまで、きれいに挽けるので購入しました。
» 切れ味抜群!!|スイス製・ディッティングコーヒーグラインダー
» コーヒーミルの性能を挙げます
- 消費電力が2.0kW
- 珈琲を挽く能力が1.8kg/分
- 約8秒で200gのコーヒー豆が挽ける
デジタル計量器
コーヒーの酸やコクや香りなど、さまざまな香味を確認するときに使います。香味を確認するときは、1gで10cc抽出します。
コーヒー豆を1g刻みで計量できるデジタル計量器が、必用になります。
私が使っているデジタル計量器は製造中止です。Amazonや楽天のサイトから、あなたの使い勝手の良さそうなものを選んでください。
デジタル温度計
90℃以上の高い温度や85℃あたりの低い温度でお湯を注ぐために購入しました。温度表示がデジタルなので、適温のお湯なのかが一目で確認できますよ。さらに沸騰したお湯に温度計を入れると、温度表示が早く、温度の上昇と下降も0.1℃単位で表示されます。
コーヒーを淹れる温度が管理できると、甘みやコクなどのさまざまな香味が確認できるので、私にとってなくてはならない道具です。
» 防水機能は必要なのか?
デジタル温度計は、防水機能のものが望ましいです。ただ、注意して使用すれば、防水機能がついていなくてもいいかなと私は思います。
私が使用している温度計は、防水機能が無いものです。ただ、なくても壊れた経験はありません。
ここまで、珈琲工房サントス・店主が使用する道具をご紹介しました。
コーヒー道具をインテリアとして考えているひとは、ご参考にならないかもしれません。
なぜなら、店主は、仕事で使える実用的なものを選んで購入しているからです。
業務用の道具なので、あなたがご家庭で使っても長持ちするはずですよ。
すぐにコーヒーを淹れ始めたい。
コーヒー器具はお店で買えるの?
珈琲工房サントスで取りあつかっている物は、ハンドドリップ用の器具のうち、すぐに買えるものと買えないものがあります。すぐに買えるものは「コーヒーサーバー」「コーヒーフィルター」「コーヒードリッパー」「計量スプーン」。
取り寄せになるものは「コーヒーポット」「コーヒーミル」です。
「コーヒーポット」「コーヒーミル」は、ご注文をいただいてからメーカーから取り寄せ、届きしだいお渡しできます。
その他の器具は、どこで買えるの?
「お湯を沸かすケトル」「デジタル温度計」「デジタルタイマー」「デジタル計量器」は、安価なものだとホームセンターが便利です。高価なものになると、お近くの「お菓子材料と器具を扱う専門店」で探し、通販サイトでは「器具の専門店」から探すのがおすすめ。
届くまで何日かかるの?
「コーヒーポット」「コーヒーミル」は、メーカーに注文して入荷するまでの日数は、約1週間ぐらいです。ただし、メーカーに在庫がなければ、入荷するまでに日数が掛かります。
まとめ
ここまで、ハンドドリップに必要な、必要な器具と上達する器具を解説しました。まずは、必要な器具7点がないと、ハンドドリップでコーヒーは淹れられません。
必要な器具7点のなかでも、コーヒーポットだけは、お湯が極細く出せるものを買ってくださいね。
極細いお湯が出せれば、あなたはハンドドリップが上達するのも早くなるし、美味しいコーヒーも飲めますよ。
器具7点がそろったら、コーヒーを淹れる練習をしましょう。
コーヒー豆・お悩みの種類別
解決情報
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