2021.10.09 更新
「コーヒー粉にお湯を注いだとき、蒸らす時間を変えるとどうなるのか」といった実験報告をご紹介します。
コーヒーをハンドトリップで入れるときは、コーヒー粉を蒸らします。
コーヒー粉にお湯を注ぐと、お饅頭のように膨れてきます。
「粉が膨らんだからよかった。」のではなくて、正しい蒸らし時間はあるのか? を、知っていますか?
書籍に書いてある蒸らし時間は「20~30秒で」と書かれています。
20~30秒という時間は、すべての豆にあてはまると思いますか?
焙煎度合いや品種、挽き具合とお湯の温度も考えて蒸らし時間を変える必要があるのかな?と、私は思っています。
そこで、コーヒー粉の蒸らす時間に長短を付けて「コーヒーの味の変化を楽しんでみましょう」という実験結果をご報告します。「コーヒー粉・蒸らし時間実験」とでも名前をつけておきましょう。
それでは「コーヒードリップの蒸らし時間実験」を解説します。
目次
コーヒーの楽しみ方には、いろいろとありますが「コーヒー粉の蒸らし時間を変えて、味の変化を楽しもう」というものは、聞いたことがないでしょう。
コーヒー粉の蒸らし時間とは。
- お湯を沸騰させて、ドリップポットに移す。90秒程、お湯を冷ますコト。
- コーヒー粉にお湯を注いで蒸らす。時間は最低でも20秒は待つコト。
- 蒸らし時間の実験結果で新たな発見については、記事をぜひ読み進めてください。
コーヒーの淹れ方には、「コーヒー粉の蒸らし時間は約20秒程」としか書いていない教科書があります。でも、私は商売柄コーヒー豆を販売しているので、やはりいろいろとコーヒーの蒸らし時間についても実験をしています。
コーヒーは「ていねいにドリップをして、熱いうちに飲むものだ!」といった決まりゴトはありません。
決まりゴトとしてあるのは、コーヒーは「お湯で淹れて」というものだけです。だだ、ご参考までに、水出しコーヒーという飲み物方もあります。
コーヒー粉の蒸らし時間の楽しみ方、というのは、”蒸らす時間”という要素の変化を通して味の違いを楽しみ、好みの蒸らし時間を見つけてみましょう、というコトです。
人間の味覚は人それぞれ違いますからね。
蒸らし実験のまえに、コーヒーカップを温めておいてくださいね。
では、コーヒー蒸らし時間の実験とは?
コーヒーの蒸らし時間実験をしてみて、現在の段階で一番、私が美味しく感じる蒸らし時間をお伝えします。
まずは、実験条件から。
- コーヒー豆の焙煎度合いは、中深煎り限定。
- お湯の温度は、82度付近限定。
- コーヒー粉の挽き具合は、粗挽き限定。
- コーヒー粉の量は12g限定。
- 抽出方法は、ハンドドリップ限定
話をわかりやすくするたに、上記5つの要素内容に限定。
そして私個人、好きなコーヒーの味が有りますから、今回のお話があなた様にも当てはまるかはどうかは、私には判りません。ご参考程度にでも、使ってやってください。
どうかご理解ください。
コーヒー粉の蒸らし時間、実験結果です
コーヒー粉の蒸らし時間を変えてみましょう
● まずは教科書に書いてある蒸らし時間約20秒よりも、もっと早く15秒で済ますと。この時間帯は、まだコーヒー粉が膨らんでいる最中なので美味しい成分が出てきません。
なので、コーヒーの味は、いまいち。
● 次は蒸らし時間20秒だと。
この時間帯はコーヒー粉がまだ膨らんでいます。膨らんでいる後半といったところ。
味はコーヒー粉が膨らみきっていないので、もう少しです。
● 次は蒸らし時間30秒だと。
この時間帯まで経つとコーヒー粉が十分に膨らみきって、膨らみの限界時間帯の様です。コーヒーの味も美味しい成分が抽出されていて、コーヒーもおいしく感じられました。
● お湯を注いで35秒経過。
コーヒーの抽出速度、量によっては、お饅頭の様に十分に膨れたコーヒー粉が、膨らみに耐えられなくなって割れてきたり、萎んできたりしてきます。
● 40秒も経過すると。
コーヒー粉が萎み始め~萎み出してきます。コーヒー粉も周囲の空気に冷やされて美味しい成分が出にくい。そして、雑味が感じられました。
コーヒー粉の蒸らし時間を実験してみた感想は。
今回の実験結果として、コーヒー粉の蒸らし時間は30~35秒迄が良かったということ。そして蒸らし時間が35秒を過ぎてしまうと雑味が出てきて、あまりおすすめはしません、ということです。
但しこの実験結果は私の好み味が含まれています。ですから、あなた様の味覚にも合えば、私としては嬉しく思います。
蒸らし時間のまとめです。
まとめ。- お湯を沸騰させて、ドリップポットに移す。必ず90秒程、お湯を冷ますコト。
- 膨らみ度合いをよく観察するコト。
- 蒸らし時間の目安は約30~35秒迄。
- 但し焙煎度合い、環境、人によって味覚の違い有り。
あなた様もコーヒーを入れるときはコーヒー粉の蒸らし時間にも、もっと意識をしていただいて、コーヒーの味の変化を楽しんでみてください。あなた様も、きっと新たなコーヒー味覚の発見が有るでしょう。
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