2024.08.30 更新
- コーヒーの味が薄いぞ
- 取扱説明書の「故障かな?ガイド」には、薄くなる原因が書いてないし―
- コーヒーメーカーのどこを確認すれば、原因がわかるの?
新しく買ったコーヒーメーカーで淹れたのに「コーヒーが薄いなぁ。」と感じたりしませんか?
コーヒーメーカーは、取説に書いてあるとおりに動かしてもコーヒーが薄くなったりします。
薄いと感じたら、対策を考えなければ、薄いコーヒーを飲み続けてしまうのです。
この記事では、コーヒーが薄くなる原因について、コーヒー専門店を’99年から経営している店主が解説しますね。
店主が体験からつかんだ原因と解決策をわかりやすく説明します。
先に結論を述べると、コーヒーが薄くならないためのコツ2つをお伝えします。
2つのコツ
- 正確にコーヒー粉の分量を量る
- 給水目盛の線まで
正確に水を注ぎ入れる
コーヒーメーカーでコーヒーを淹れるときは、水を目盛りピッタリに注ぎ入れるだけでも覚えておけばOKです。
給水のコツがわか、コーヒーが薄くなる8割は解決されますよ。
最後にコーヒーの粉を正確に量るだけで、あなた好みの濃さでコーヒーが淹れられるのです。
コーヒー粉の分量を
間違えていないか
好きな濃さのコーヒーしたいならば、コーヒー粉の分量を正確に計量しなればなりません。
計量カップ(メジャースプーン)は、上の画像のように、さまざまな形があるからです。計量カップの形により、量れる分量が違ったりします。
いちど、お使いの計量カップは何g用なのか、調べてみてくださいね。
コーヒーを淹れるときに必要なコーヒー粉の分量は、基本1人前が10g。だから、計量カップは、基本的にコーヒー粉がすり切りで10g量れないといけません。
コーヒーメーカーを購入したときに付いているメジャースプーンも、普通は10g用が入っています。
しかし製造メーカーによっては10g用では無い計量カップが入っていますからご注意を。
※計量カップとは、メジャースプーンのことです。
例えばコーヒー粉がすり切りで8g用だとか、山盛りにして10g用といった物です。
ここで、ぜひ今お使いのメジャースプーンを確認して欲しいのです。きっとお使いのコーヒーメーカーについてたメジャースプーンも10g用のはず。
もしも、あなたが10g用のメジャースブーンを使っていると思い込んでいたとすると。
どんなにスプーンで正確にコーヒー粉を計量しても、コーヒーのドリップ量に対して必要粉の分量にはならないでしょう。
コーヒー粉が必要分量にならないと、完成したコーヒーがお好みの濃さにはなりません。
なので一度お使いのメジャースプーンが、いったい何g用なのかを確かめてください。
計量できる分量さえわかれば正しいコーヒー粉が計算できますから、別段8g用・12g用でも構いません。
あなたが、何g用の計量カップを使っているのかを知っているコトがとても大切。
そしてコーヒーの抽出量によっても、コーヒー粉の必要量が異なります。コーヒーメーカーで使用する、基本的なコーヒー粉の分量を書いておきます。
コーヒー5杯取りのコーヒーメーカーの場合。
-
- コーヒー1杯 ・・・ コーヒー粉10g メジャースプン1杯
- 2杯 ・・・ コーヒー粉20g メジャースプン2杯
- 3杯 ・・・ コーヒー粉25g メジャースプン2・1/2杯
- 4杯 ・・・ コーヒー粉35g メジャースプン3・1/2杯
- 5杯 ・・・ コーヒー粉40g メジャースプン4杯
あとは、あなたのお好みで、コーヒー粉の分量を増減させてください。
水を入れる分量を適当に入れていないか
取説に書いていない裏技!!
画像はコーヒーメーカーの給水用 目盛りを拡大したものです。白色の線は給水量がちょうど、コーヒー8杯の箇所を示しています。
水の分量を正確にいれる方法
水は、製造メーカーが あらかじめ付けている給水用 目盛り(白い線)を目指して、正確いれてください。すなわち「こんなので、いいかな―」などと適当に水をいれてはダメ!
水は白い線の下がわの位置つまり、上図の画像の赤い線の所に、正確に合わせます。
下がわの線にそって正確に合わせると、コーヒーが薄くならず、以前よりもコーヒーの味が変っていることを体感できます。
なぜ、このような方法でコーヒーが薄くならないのでしょうか。
あなたも小学校時代に、理科の授業で “メスシリンダーの読み方” を習いましたよね。
メスシリンダーとは。
メスシリンダーは、液体の体積を量るために用いられる縦に細長い円筒形の容器。 ガラスやプラスチックで作られており、転倒を防ぐ広い底板と、注ぎ口をもつ。
出典: メスシリンダー https://ja.wikipedia.org/wiki/メスシリンダー
メスシリンダーの目盛りは、下図のように読み取ります。
思い出しましたか。
コーヒーメーカーの中に入っている水は、表面張力で上図のようになっています。なので水を白い線に適当に合わせてしまうと、正しい水の分量には絶対になりません。
正しく水の分量を量るためには。
上図を使ってご説明をすると、目線を給水目盛りに対して水平にし、そして水の底面を、赤線の位置に合わせてやるのです。
簡単でしょう。
この方法で水の分量を合わせると、とても正確になります。
では給水量を白い線の上側と下側に合わせるのとでは、誤差がどの位あると思いますか。
上図のコーヒーメーカーを例に取ると、コーヒーメーカーの白い線の幅は1mm。水が入る高さが1mmも違うと、コーヒーも薄くなります。
なぜかというと。
コーヒーメーカーの給水容器の姿形は、ほぼ円柱か角柱なのです。今度は小学校時代に、算数の授業で “円柱、角柱の体積” を習いましたよね。
“円柱の体積” の公式は “半径×半径×円周率×高さ” 。
“角柱の体積” の公式は “底面積×高さ” です。
実際に使っているコーヒーメーカー給水口の大きさと、給水目盛りの線幅を定規で測ってみてください。給水目盛り線の幅は、どの位でしたか。
目盛りの幅が太いほど、水を線の上側と下側に合わせるのとでは、体積が違ってくるコトがおわかになると思います。
そして実際に水を線の上側と下側に合わせてコーヒーをドリップ。
何事も実際に作ってみると、直ぐに納得できるでしょう。
コーヒーを1杯作る場合に水を正確に入れたのと入れないのとでは、少なくとも10ccは違ってきます。
コーヒー液の分量は1杯当り120ccなので10ccも違うと、飲む人によっては「薄い、コクが無い」と感じてしまいます。
このように「コーヒーメーカーは給水目盛りが付いているから、おいしく飲める」ではなくて。
目盛の下側の線に正しく合わせて初めてコーヒーが美味しく、お好きな濃さで飲むことができます。
該当するコーヒーメーカーを挙げる
ひとの手で水を注ぎ入れる方法を採用している機械が該当します。・パナソニック / メリタ / シロカ / ビタントニオ
・サーモス / 無印良品 / 象印 デロンギ / ラッセルホブス
・アイリス / オーヤマ / カリタ / ツインバードなど。
上記の製造元のコーヒーメーカーの機種で、ひとの手で水を給水タンクに注ぎ入れる方法だと、当てはまりますよ。
コーヒーメーカーとは、どのような物なのかご存知ないという方のために、ご参考まで。
コーヒーメーカーとは電気的熱源で湯を沸かし、コーヒーを抽出する一体型となった機器。
出典: コーヒーメーカー https://ja.wikipedia.org/wiki/コーヒーメーカー
【まとめ】コーヒーが薄いけど故障なの?
コーヒーが薄いけど故障なの?この2点が原因かも。- コーヒー粉の分量を間違えていないか。
- 水を入れる分量を、給水目盛の線の位置まで正確に入れているか。
もう一度、確認です。
あてはまるコーヒーメーカーの機種は、どのような物があるのか。例えば、2023年現在で人気のある、おすすめコーヒーメーカーの場合は。
パナソニック / メリタ / シロカ / ビタントニオ
サーモス / 無印良品 / 象印 デロンギ / ラッセルホブス
アイリス / オーヤマ / カリタ / ツインバードなど。
上記のコーヒーメーカーの機種で、人の手で水目盛りを目安に給水をしなければならないタイプが当てはまるでしょう。
コーヒーの味の薄さを感じたら、この2点を確認してみること。確認だけで、コーヒーの薄さの8割は改善されます。
その他にもコーヒーの味が薄くなる原因はありますが、それは下記のページをご覧ください。
コーヒーがうすいの、なぜ?、どうして?、なんで?、にお答えしました。
これでコーヒーの味が薄くなるコトは、少なくなるでしょう。
よくある質問
ここからは珈琲工房サントスまで寄せられた、コーヒーメーカーについて”よくある質問”をご紹介します。あなたのコーヒー生活にお役立てください。
Q・「今度コーヒーを友達と飲むことになりました。友達はコーヒーが好きなので、おいしいコーヒーを淹れたいと思います。
家にあるコーヒーメーカーで、ドリップをします。そのときに、ちょっとひと手間かけて、少しでもおいしくするワザはないでしょうか?」
A・まずはコーヒーを薄くしないコトです。これにつきます。
コーヒーの濃さが友達の好みに合わなければ、「確かにコーヒーなんだけれでも、なんだか残念なコーヒー・・・」と、なってしまうでしょう。
コーヒーの薄い原因については、この記事のコトを実践していただければ改善するはずです。
■■■ 少しでもおいしくするワザとして。
コーヒーを多く淹れたときはコーヒー抽出後、どうしてもサーバーの底にあるコーヒーのほうが濃度が高いです。当然、上のほうが薄いのはお解りになりますね。
関連用語
薄いとは。薄いとは。
液体などの密度、濃度が高くない。味があっさりしている。
出典: 薄い https://kotobank.jp/word/薄い
機械や身体などの機能が正常に働かなくなること。
出典: 故障 https://kotobank.jp/故障
コーヒー豆・お悩みの種類別・解決情報
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