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珈琲工房サントス 瀬崎 亮一 珈琲豆の買い方, 珈琲のお悩み解決情報

【マンデリンコーヒーの産地特徴】選び方も焙煎歴21年の店主が解説

コーヒーの実

2021.09.19 更新
  • 「どこの産地を選べばいいの?」
  • 「マンデリン産地によるコーヒー豆の違いを知りたい。」
  • 「酸味がないマンデリンを知りたい。」
栽培産地が異なると香りや苦味、酸味なども違うスマトラ・マンデリンコーヒー。

そのため、マンデリンコーヒー産地の選び方に失敗すると、あなたは美味しいマンデリンコーヒーが飲めなくなります。


本稿では、好みのマンデリンコーヒーを選ぶために必要な「産地の特徴」「産地によるマンデリンの違い」について解説します。
ここで先に結論を言うと、本稿を読み、コーヒー産地による味の違いを覚えてからマンデリンを選ぶのがおすすめ。

その結果、美味しいマンデリンコーヒーが飲めるようになります。
この記事を最後まで読むことで、店主が21年間 仕入れているマンデリンコーヒーも、わかります。


年中どこかの産地で旬のコーヒー豆が採れる、スマトラ島。

今後、美味しいマンデリンコーヒーを飲みたいと思っている あなたなら「産地の特徴と選び方」を覚え、いまが旬のマンデリンを探しましょう。


いまが旬! 美味しいマンデリンコーヒー
マンデリン スマトラ ワハナ農園


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マンデリン産地の特徴

スマトラ・マンデリン
熱帯アジア地域にある、インドネシア・マンデリン産地。

農場がある場所は、標高1100~1900mもあるため昼夜の寒暖差が大きく、日中は熱くても夜が涼しくなる高原地帯です。

スマトラ島には、火山活動をともなうバリサン山脈と、カルデラ湖として世界最大の『トバ湖』があり、リントン・マンデリンなど有名です。


マンデリン栽培は、火山性土壌に含まれた豊かな有機物を利用し、恵まれた環境のもとマンデリンを生産しているのです。

» マンデリンの名前の由来

スマトラ島部族のマンデリン族が、タパヌリ地域でコーヒー栽培を進めたため、マンデリン族から因んでいます。

【マンデリンの選び方】
産地による特徴の違い

2つの産地があるマンデリン
  • アチェ州 タワール湖周辺
  • 北スマトラ州 トバ湖南がわ周辺
マンデリンを適当に選んでしまうと、あなたは美味しいマンデリンコーヒーが飲めません。

なぜなら、2つの産地はそれぞれ特徴が違い、味も違うからです。


ここでは、マンデリン産地の味の違いを覚えてもらうために、説明していきますね。

覚えるべき、マンデリンの味の違い

    2つあるマンデリンの味わい

  • アチェ州は、スッキリとした味が特長
  • 北スマトラ州は、ほろ苦く重たいコクが特長

日本が輸入するマンデリンコーヒーは、アチェもしくは北スマトラ州産の2つです。

さらに州の名前だけではなく、県名や地区名からでも探せるようになれば、あなたは 味わいの異なるマンデリンコーヒーにもっと近づけます。

そこで、好みのマンデリン選びの目安にしてもらうために、具体的な県名や地区名をお伝えします。

県名や地区名からマンデリンを選ぶ

スッキリとした味が特長の、アチェ州
  • 中央アチェ県にある タケンゴン地区
  • ベネルムリア県にある
    シンパン・ティガ・レデロン村

アチェ州産の具体的な味わい3つ
  • 強い苦味はなく、カカオ95%の
    ダークチョコ
  • 冷めてくると、ミルク感のある
    ビターチョコ
  • 黒土のような感じがなく、
    スッキリとした透明感

スッキリとした透明感は、カチモール系アテン品種が1割ていどしかブレンドされていないからだと思われます。

ほろ苦いコクが特長の、
北スマトラ州
  • リントン地区
  • ドロクサングル地区
  • ポルン地区

北スマトラ州産の具体的な味わい3つ
  • カカオ95%のざらざらしたダークチョコ
  • 冷めてくると、八朔のような ほろ苦い甘酸っぱさ
  • 黒土のような グッとくる苦味

複雑な香味があり、黒土のような グッとくる苦味のあとに、なめらかな あと味が残ります。

もっとも黒土のような独特の苦味こそ価値があるコーヒーなので、マンデリン好きなひとにとっては魅力なのでしょうね。

このように、北スマトラやアチェにある県名や地区名から選べば、あなたの好みのマンデリンが見つけられますよ。


— 補足 — 輸出業者が異なると
味が違う


実はマンデリンコーヒーの味わいは、県名や地区名が同じでも、輸出業者ごとに違います。

輸出業者は、自社独自の味づくりをし、G1規格すなわちグレード1に格付けされるまで品質を高めて出荷しているからです。

自社独自の商品は、さまざまな品種をブレンドし、さらに手間をかけて手作業で豆を寄ることにより、品質を高めています。

したがって、同じアチェ州産でも微妙に異なる味の違いに気がついたときには、輸出業者が違うからと覚えておくといいでしょう。

マンデリンの栽培環境

ここでは、おもなマンデリン産地の栽培環境を解説します。
  • 【産地の1つめ】
    » アチェ州・タワール湖周辺
  • 【産地の2つめ】
    » 北スマトラ州・トバ湖南がわ周辺

直線距離にして400㎞ほど離れている、アチェ州・タワール湖周辺と北スマトラ・トバ湖南がわ周辺・リントン地区。

高低差がある2つの産地なので、コーヒー果実に甘味成分を凝縮させるための気温差があります。

アチェ・タワール湖周辺の
栽培環境

アチェ州・タワール湖は、中央アチェ県にあり、スマトラ島の最北西端に位置しています。


» 気候
熱帯アジア特有の気候で、アチェ州では1年をとおして雨が降ります。

雨季は12月から3月。乾季は6月から9月。
気候の特徴
  • 夏は暑く、風が強い
  • 冬は暖かく、短い冬
  • 年間をとおして蒸し暑く、
    空のほとんどが雲でおおわれている
  • 気温は1年をとおして、
    23~32℃


» アチェ州の産地特徴
  • 家族経営の農園が多い
  • 農園の規模は、約1.5haぐらいの小規模が多い
  • 昔ながらの栽培農法
  • スマトラ式ウェットハル精製
  • 標高:1200m~1600m
  • 収穫時期:おもに3月~5月
アチェ州の農園では、赤い実だけを摘み取ります。

摘み採ったあとは、丁寧に手で選別するので大粒な豆も多く、悪い豆は ほぼありません。

— 補足 —
スマトラ式・ウェットハルとは何か?


コーヒー豆加工の段階で、2 ~3 回の天日干しを施す製法を「スマトラ式・ウェットハル」と呼ばれています。
» マンデリン生産地の特長

北スマトラ・トバ湖周辺の
栽培環境

北スマトラ・トバ湖は、北スマトラ州の北部に位置しています。


» 気候
年間の平均気温は27度。年間の降雨量は約1,800ミリ。

北スマトラ州では、1年をとおして高温多湿な熱帯雨林気候です。
気候の特徴
  • 夏は長く、暑い
  • 冬は短く、暖かい
  • 年間をとおして蒸し暑く、
    空のほとんどが雲でおおわれている
  • 気温は1年をとおして、
    24~32℃
赤道に近い北スマトラ州は、北西がわにあるアチェ州よりも気温が1~2℃高い傾向です。

ほぼ赤道直下に位置している『トバ湖 南がわ周辺』では、このような環境が影響して、マンデリン産地どころとして有名になりました。


» 北スマトラ州の産地特徴
  • 小規模生産者が多い
  • 農園の規模は、約0.5〜1.5ha
    ぐらい
  • 昔ながらの栽培農法
  • スマトラ式ウェットハル精製
  • 標高:1200m~1900m
  • 収穫時期:おもに3月~5月
トバ湖周辺地区では、まいにち赤い実だけを朝から夕方まで摘み取ります。摘み取ったあとは丹念に手でより分けているので、あまり悪い豆は見あたりません。

現地では、コレクターと呼ばれているコーヒー豆を買い取ってまわっている人と協力して生産しているのです。
» 精製処理など生産地の特長


トバ湖周辺・リントン地区は、
どんなところ?


» 位置
北スマトラ州都メダンから、カバンジャ経由でパラパットを目指して行くと、トバ湖畔に出ます。

そして南方面へ3時間ほど行くとリントン村にたどり着きます。

» 栽培環境
リントン村は、標高が約1200mある高原。平均気温は26度。雨量が豊富なアラビカ種の産地です。

» 収穫量は年間 約200㎏
歴史あるマンデリン産地で有名なリントン村の農家は、小規模で平均的に200~300本のコーヒーノキを持っています。

収穫は、一般的に1年をとおしておこなわれます。大規模な収穫時期は 5月~9月。

農家1戸あたり、年間100~200㎏ほどのマンデリン取扱量があるリントン地区なのです。

北スマトラとアチェ州産の
味が違う3つの要因

  1. 標高や火山性土壌に含まれる有機物、そして気候による違い
  2. 栽培している品種の違い
  3. 個々の農家による乾燥具合の違い

これら3つの要因が複雑に絡みあって、見た目は同じマンデリンコーヒーのように見えても味に違いが表れます。

【1つめ】標高や気候による違い

アチェ州・タワール湖周辺と、北スマトラ・トバ湖 南がわ周辺を比べると、異なる違いが2つあります。
  1. アチェ州・タワール湖周辺のほうが、300mほど標高が高いこと
  2. アチェ州・タワール湖周辺のほうが、赤道から離れていること
したがって、アチェ州・タワール湖周辺のほうが涼しい環境だと考えられます。


» 涼しい環境にある農場だと、気温が生育にどのような影響を与えているのか?

涼しい環境、すなわち昼夜の寒暖差が大きくなると、細胞の成長が遅くなります。

細胞の成長が遅くなると、コーヒー果実の細胞は小さく引き締まります。

その結果、引き締まった細胞のなかにギュッと旨みを蓄えるようになるのです。


» 標高と気温の関係について
具体例を挙げます


気温は、標高が100m高くなると約0.6℃下がります。そのため標高が1000mあると、海抜0mの場所との気温差は6.0℃です。

マンデリンが育つ高地である1800mだと、海抜0mの場所と比べて気温は、10.8℃もの差があります。

このように、標高が高くなれば気温差も大きくなるので、昼夜の寒暖差も激しくなるのです。

【2つめ】栽培品種の違い

マンデリンは、栽培している品種が違えば香味も異なります。

コーヒーノキの品種は、生育環境のひとつである気候や土壌に適したものを選び、植えられているからです。


» 栽培環境に適さない品種を植えてしまうと、どうなるのか?
  • 収穫量が少なくなる
  • コーヒーノキが葉さび病にかかる
  • 高温に耐えられなくて、葉が黄色になり成長が止る
このようなことでは、農園経営が成り立たなくなりますよね。


そこで農園では、研究機関と協力して生育環境の違いを研究し、調べてから環境に適したコーヒー品種を植えています。


その結果、地域により栽培している品種の違いが生じます。品種の違いが生じると、マンデリンの香味も異なるのです。

【3つめ】個々の農家による
乾燥具合の違い

まず、その日に摘み取られたコーヒー果実を個々の農家の庭先で乾燥させています。

つぎに、農家ごとに庭先で乾燥させたものを業者が一軒一軒 集荷して回ります。

この段階で、異なる農家のマンデリンが混ざってしまうのは おわかりになるでしょう。


業者が集荷したマンデリンは、さまざまな水分量のマンデリンコーヒー。その結果、精製したときには、味が異なる要因を生じさせていることに間違いないと思われます。



マンデリンコーヒーの乾燥具合 基準は、水分30〜40%の範囲

けれども「水分は正確に30%まで。」といった統一されたものは栽培地区にありません。すなわち、水分は30〜40%の範囲で農家ごとに違うということ。

したがって、農家ごとに乾燥具合が違うと、豆に含まれる水分量がバラバラになることは間違いないでしょう。


coffee
ここまで、北スマトラ州産とアチェ州産の味が違う3つの要因を解説しました。

味が違う3つの要因がわかれば、マンデリンコーヒーを選ぶときに あなたはもっと楽しくなりますよ。
» マンデリン品種について

コーヒー専門店が仕入れている
マンデリン

  • どんなマンデリンコーヒーが
    入荷しますか?
  • お店で買えるの?
  • 酸味がないマンデリンなの?

ここでは、コーヒー専門店が仕入れているマンデリンコーヒーとは どのような物なのかお伝えしますね。

どんなマンデリンコーヒーが
入荷しますか?

マンデリン産地の豆
珈琲工房サントスが仕入れるマンデリンは、2つあります。
  • 【1つめ】収穫してまもない
    新しい豆
  • 【2つめ】1年をとおして
    流通している豆

1つめ : 収穫してまもない新しい豆
その年に収穫された新しいマンデリンが日本へ入港してきます。

信頼のおける商社から入荷の連絡が入ると、マンデリンを取り寄せ試飲します。

試飲してみて「いまが旬のマンデリンで、美味しいマンデリンだな」と感じたら、すぐに商社から仕入れているのです。
マンデリン ワハナ農園
 なめらかなバター
  • 少し濃い口で、バターのような滑らかな味わいがあります。

    豆の芯まで完全に火を通していますから、あなたは酸味で嫌な思いをしません。
  • インドネシア・マンデリン



【商品詳細】
生産国 インドネシア
地域 北スマトラ州ダイリ県シディカラン、ラエマンクール村
生産者 ワハナ農園

クロップ 2020
規格 G-1 スぺシャル・プレパレーション

スクリーン スクリーン16アップ
木の品種 ロングベリー(アビシニア)

標高1250-1400メートル
年間降雨量2000-3000ミリ
精製方法 ウォッシュド

アタカ通商㈱



「マンデリン ワハナ農園 なめらかなバター」を仕入れる理由

マンデリンといえば、北スマトラ州のトバ湖 南がわ周辺にあるリントン地区とドロックサングール地区が出てくるほどだからです。
トバ湖 南がわ周辺にあるマンデリン産地から入港し、さらに いまが旬のマンデリンだからこそ仕入れました。

» マンデリン ワハナ農園 なめらかなバター 【 販売価格 100g 】¥530(税込)

2つめ : 1年をとおして
流通している豆
いまが旬のマンデリンが流通していなくても、あなたは 1年ものあいだ高品質なマンデリンを美味しく飲めます。

マンデリンコーヒーには、一年ものあいだ販売し続けられる汎用品スマトラ・マンデリンコーヒーがあるからです。
インドネシア スマトラ マンデリンG1
インドネシア スマトラ マンデリンG1
「インドネシア スマトラ マンデリンG1」は、採れたばかりのフレッシュな緑色。

その年に採れたマンデリンコーヒーなので、あなたは 強い香りが楽しめますよ。


「スマトラ マンデリンG1」を
仕入れる理由

採れたばかりのフレッシュな緑色のマンデリンコーヒーは、高級品とされるG1規格、すなわち欠点豆の数が11個以下になるまで選別されたものです。
ただ、汎用品マンデリンコーヒーは、さまざまな地区で採れたコーヒー豆が混ざっているという欠点はあります。

その欠点を補うために、高品質な証であるG1規格を選び、一年をとおして流通もしているので仕入れています。


スマトラ マンデリンG1は、店主が21年間、焙煎しているマンデリンコーヒー。

21年間 焙煎し続けているため、あなたに変らない味わいをお届けできますよ。

» スマトラ マンデリンG1 【 販売価格 100g 】389(税込)


» マンデリンにも旬があるのに、なぜ 汎用品マンデリンG1規格は1年ものあいだ世界で流通しているのでしょうか?

インドネシアは、熱帯地方に所属するため、スマトラ島北部のさまざまな地域で一年中 コーヒー豆が採れ続けています。

その結果、世界中で流通し販売もできるのです。

お店で買えるの?

コーヒーショップ
いま現在だと、旬の「マンデリン ワハナ農園 なめらかなバター」が購入できますよ。

ただ、旬のマンデリンコーヒーのため数量限定です。

旬のマンデリンコーヒーを販売開始する日は、入荷したのちとなり、ホームページでご案内します。

バターの余韻がするコーヒー
マンデリン スマトラ ワハナ農園


インドネシア スマトラ マンデリンG1は、店主が21年間、焙煎しているコーヒー豆です。

あなたが「マンデリンが飲みたいな。」と思ったら、いつでもご注文、ご来店ください。

ほろ苦い味わいのコーヒー
スマトラ・マンデリンG1

酸味がないマンデリンなの?

珈琲工房サントスで淹れているマンデリンの酸味は、コーヒー成分が古くなってあらわれる酸味ではありません。

古くなり舌を刺すような酸味ではなく、柑橘系の実と皮のあいだで味わえる ほろ甘苦い酸味です。

ほろ甘苦さを果物でお伝えすると、八朔の実と皮のあいだにある白い部分を食べたときの味わいですね。


coffee
酸味を感じるもとは、コーヒーの淹れかたにもよります。

淹れたコーヒーを飲んでみて「苦手な酸味が出ているな。」と感じたら、いちどコーヒーの淹れかたを見直してみるのもいいですね。
» 美味しいコーヒーの淹れ方

【まとめ】マンデリンコーヒーの産地特徴

ここまで、マンデリンコーヒーの産地特徴と選び方を、あなたに覚えていただくために解説してきました。

覚えて欲しいこと

マンデリンは、おもな産地であるアチェと北スマトラ州産から選べば良いというのがわかりましたね。

マンデリンの選び方は、本稿を読み 北スマトラとアチェ州産の特徴である、味の違いを覚えてから選ぶというのもわかりました。

ここまでわかれば、マンデリン選びは簡単になります。覚えるのは、たった2つの産地の味だけですから、あなたにもできますよ。

ぜひ、本稿をマンデリンコーヒー選びに活用し、香りが漂うコーヒーを飲みましょう。


覚えた知識にくわえて「古い豆? 新しい豆? 簡単な見分け方を解説」の記事もお読みください。

新しい豆なのか 確認する方法
古い豆? 新しい豆?
簡単な見分け方を解説



ふわっと部屋中に香るコーヒーをどのように選べば良いか? もお読みいただくと、コーヒー選びに悩まなくなります。

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 コーヒー豆の選び方を解説 !


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