2021.03.31 更新 | 2018.05.10 公開
「アイスコーヒーの作り方がわからないと、お悩みのあなた様へ」
日中の最高気温も上昇してくると、冷たい飲み物が欲しくなってきますね。特にアイスコーヒーは、夏場に最適な飲み物ではないでしょうか。
しかも鮮度抜群、自家焙煎アイスコーヒーなんて、とても贅沢なコーヒー生活を過ごせますね。
そんな贅沢なアイスコーヒー生活を過ごすためには、基本的なアイスコーヒーの入れ(淹れ)方、作り方がわからないと「なんだか残念だな・・」となってしまいます。
この記事では正しいアイスコーヒーのいれ方、作り方を自家焙煎コーヒー店、店主が書いています。
アイスコーヒーの作り方には、”絶対にこの方法で” というものはありません。しかし正しい基本のアイスコーヒーの作り方というものはあります。
そのため初心者の方は、まず正しい作り方のポイントを学び、達人の方はアイスコーヒー作りのブラッシュアップにご利用いただけれいいです。
それでは「アイスコーヒーの作り方」の記事をご紹介します。
3種類のアイスコーヒー豆が選べます
目次
自家焙煎の美味しいアイスコーヒーの作り方。
簡単手軽にできる、家庭用コーヒーメーカーの場合でご説明をしています。ハンドドリップでアイスコーヒーを作る場合も同じ手順です。ハンドドリップ方法で、ホットコーヒーとアイスコーヒーとの異なる点としては、ホットコーヒーのときよりも、アイスコーヒードリップはもう少し時間を掛けて抽出をしてください。
「時間を掛けて」というコトは、お湯を注ぐスピードを「遅く」というコト。時間調整としては、30秒単位程で長短を付けていただくと良いでしょう。
つまり、コーヒーをじっくりとドリップをするということです。
最初にアイスコーヒーに適した、鮮度抜群の深煎りコーヒー豆をご準備ください。できれば自家焙煎店の深煎りコーヒー豆が良いでしょう。理由は新鮮で、鮮度抜群だから。
このことは、きっと多くの方がご存知のことなので、客観的に見ても自家焙煎店のコーヒー豆を使うのが良いです。
■前準備。
- ボールとステンレスケトルと二重茶こしを、ご準備ください。
- アイスコーヒーグラスを水に濡らし、水滴を付けてください。
- グラスを冷凍庫に入れて、キンキンに冷やしください。
■①豆を挽く。
深煎りのアイスコーヒーに適したコーヒー豆をグラニュー糖位の大きさ迄、細挽きにしてください。例えば、カリタ ナイスカット Gをお使いだと、ダイヤル番号は3番が良いです。
- コーヒー粉の量は、抽出する杯数分よりメジャースプーン1杯分多く入れます。
- 例)2杯作りたいときは、メジャースプーン(10g用)で3杯入れてください。
- コーヒー粉の量は、お好みにより加減してください。
■②コーヒーメーカーのスタートボタンを押す。
コーヒーが薄くならないように注意。自家焙煎珈琲だとドリッパーから粉のあふれ出るのに注意をしましょう。
- 厚みのあるペーバーフィルターを使いましょう。
- 給水量は正確に。薄くなる原因の1つ。
もっと美味しくなるのアイスコーヒーの作り方。
■③コーヒー抽出後、コーヒーサーバーを取り出す。- 二重茶こしをご準備してください。
- 100均の茶こしは目が粗い可能性があり不可。
- 熱伝導率の高いステンレスケトルをご準備してください。
■④ここが、ポイント!!
- 適量の水を入れたボールをご準備してください。
- コーヒーを入れたステンレスケトルを、ボールの中に入れます。
- ステンレスケトルの周りを氷で囲み、コーヒーを素早く冷やします。
氷作りが大変だったらペットボトルに水を詰め凍らせて使ったり、保冷剤を利用しても良いですよ。これらは使いまわしもできますしね。しかし急冷効果は、氷が一番に優れています。
注意点。
アイスコーヒーをドリップ後、常温で放置をして冷ましてはいけません。自然に冷めていく途中に、香りとおいしい成分が逃げてしまいます。
■⑤アイスコーヒーを注ぐ。
- 冷凍庫からキンキンに冷えたグラス取り出す。
- お好みで氷を入れる。
- 再度、茶こしで濾しながら注ぐと、より粉微粉が混入しません。
アイスコーヒーの保存は。
アイスコーヒー保存の目的は、できるだけ脂質酸化を遅らせること。酸化の原因は酸素に触れて起こりますから、触れる機会を少なくすることです。理想の保存方法は、ガラス容器に口いっぱいまでコーヒーを入れて、冷蔵庫に入れること。
ガラス容器が良い理由は酸素を通さないからです。ペットボトルは酸素を通します。口いっぱいまで入れる理由は、可能な限りコーヒーに酸素を触れさせないためです。
だから昔からある、麦茶ガラスポットでも良いですよ。
ガラス容器がなければペットボトルですね。その際はコーヒーの量が保存容量にピッタリと合うのが理想的。
良くないのが、2リットル容器に300mlほどしか入れない場合です。これだと酸素も多く入っているのでコーヒー酸化が進みます。
今ではいろいろな容量のペットボトルがあります。例えば、1リットル、500ml、350mlなど、保存するには便利になりました。
そして冷蔵庫で保存。野菜室は冷却温度が弱いので、冷たいのが良ければ冷蔵室ですね。
アイスコーヒーの賞味期限は。
コーヒー豆から液体へと姿が変わっていますから、可能な限りお早めにということです。私の実験では、アイスコーヒーをガラス容器に口いっぱいまで入れて冷蔵庫で保存して7日後に飲んでも、味の変化は感じられませんでした。
が、この実験結果は、まったくアイスコーヒーの品質保証ではありません。わかったことはアイスコーヒーが酸素に触れる機会が少ないと、味の変質も少ないということです。
だから自己責任であなた様独自の保存期間を決めてくださいね。
ポイントは保存容器に口いっぱいまで入れること。そして早く飲み切ることです。
もっと美味しくアイスコーヒーを飲む3つのコツ。
コツの1つ目
氷を入れたときにコーヒー液の薄まりを防ぐ方法としては、大きくて溶けにくい氷を選ぶのも良いです。コンビニで販売されている、ロックアイスが便利。家庭用の冷凍庫でもロックアイスはできますから、作ってみてはどうでしょうか。そして氷を入れるタイミングは、アイスコーヒーをグラスに注いだ後に、氷を入れることです。
そうすれば氷の溶け具合も、遅くなります。
アイスコーヒーを冷ます方法として氷を使う方法がありますが、珈琲工房サントスでは、この方法は採用していません。
なぜなら氷の上に熱いアイスコーヒーを直接ドリップをすると、コーヒー液がとても薄まるからです。
またコーヒー液が氷で薄まるのを防ぐために、いつもより以上に細かく挽きすぎて濃くドリップをすると雑味も多くなります。雑味がいっぱいのコーヒーは美味しくはありません。
コツの2つ目
アイスコーヒーは冷蔵庫で一晩ほど、味を落ち着かせるのが美味しくなるコツ。苦味が落ち着き味がもっとまろやかさになります。煮物を一晩ほど、冷蔵庫で寝かせるのと同じコトですね。
またアイスコーヒーを一晩、冷蔵庫に入れておけば、キンキンに冷えているはずです。だから飲むときに、あえて氷を入れなくても清涼感が味わえるでしょう。
そしてそのまま牛乳、豆乳を入れると、冷たいアイスカフェ・オ・レ、豆乳・オ・レの完成。簡単便利ですよね。
出来たアイスカフェオーレに甘みをつければコーヒー牛乳になります。だから、お子さんにも安心して飲ませますね。
あとで氷を入れるコトと、作り置きアイスコーヒーは良いコトがたくさん!!
コツの3つ目
実はアイスコーヒーのコスパは、とても良いコトをご存知でしたか?アイスコーヒーは2杯作る方法だと、コーヒー粉の分量は30g必要です。では大きい10杯用コーヒーメーカーだと粉が100g以上必要なのかというと、必要ではありせん。
珈琲工房サントスで推奨している、山型ロシを使用する10杯用コーヒーメーカーで作る場合は、アイスコーヒー粉が80gで良いです。
つまり粉の分量は100gに対して8掛けで良いのです。なので80gの粉でアイスコーヒーが1リットル出来上がります。
金額にすると、珈琲工房サントスのアイスコーヒーだと100g・290円(税別)ですから。
290円✕0.8(80g) = 232円
232円で、とっても美味しいアイスコーヒー1リットルが出来ますからコスパ抜群です。
あ!!!
スーパーの激安広告との価格比較はダメですよ、勝てませんから。
でも大手メーカーが珈琲工房サントスと同じ品質で作れば、絶対にこの価格ではできませんから。
よくある質問

Q・「アイスコーヒーが薄く感じます。使っている抽出器具にあわせて、挽き具合の調整はできますか?」
A・大丈夫です。珈琲工房サントスでは、お客様のお好みの最適なコーヒー濃度になるように、コーヒー粉の挽き具合は完全オーダーメイドとなっています。
挽き具合調整のご要望は、ご注文時の【備考欄】に「もう少し細かく」や「粗挽きで」などの表現でご記入ください。
ただし、1度だけのご注文ではピッタリの挽き具合にならない場合もあり、コーヒーがお好みの味では無くなってしまうこともあります。
特にコーヒー粉の挽き目が細かすぎる場合は、雑味の原因となりやすく注意が必要。どんな抽出器具でも2~3度調整すれば、お客様にぴったりの挽き具合になります。お気軽にご相談ください。
Q・「氷の上に直接アイスコーヒーを注いではダメなの?」
A・ダメなわけでは有りません。
熱いアイスコーヒーを氷の上に直接落とせば、氷でコーヒー液が薄まるだけです。毎回正確に氷の分量を計れば薄まることを防げるでしょう。
しかし、水っぽくなることは確かです。だから珈琲工房サントスでは、この方法を採用していません。
氷の上に直接注ぐ方法のメリットとしては、アイスコーヒーの作り置きもなく、急な来客のときだけだと思います。
またアイスコーヒーが氷で薄まるのを防ぐために、いつもより以上に細かく挽き、濃くドリップをすると雑味も多くなります。このことも、採用をしない理由の1つです。
Q・「アイスコーヒー豆は、普通のホットで飲む豆と違うのでしょうか?深煎りではない豆を冷やしても美味しくないですか?」
A・普通に美味しいです。
冷たく冷やして飲むことから、アイスコーヒーと名前が付いているだけです。普通のホットで飲む豆も冷やせば、アイスコーヒーになります。
後は好みの問題だけです。いつも飲んでいるコーヒーでアイスコーヒーを作ってみて、あなた様の好みに合えばOKです。
普通のホットで飲む豆作ったアイスコーヒーを飲むときには、氷を入れないほうが良いでしょう。コーヒーが薄まるのが早いです。
Q・「アイスコーヒーの豆ってどこの豆が最適なんでしょうか?キリマンジャロは酸味が強くなり無理でした。」
A・キリマンジャロの酸味が好きな方もいるので、あなた様の好みの問題です。
基本的にアイスコーヒーは、どのような種類のコーヒー豆を使っても作ることができます。ただし、あなた様の好みを外すことが多くなるでしょう。
一番確実なのは、❝アイスコーヒーにして飲んでも大丈夫❞ というコーヒー豆を選べば良いでしょう。
選ぶポイントとしては。
- すっきりアイスコーヒーは ⇒ アラビカ種100%のもの。
- 苦味系アイスコーヒーは ⇒ インドネシア ジャバ ロブスタをブレンドしているもの。
苦味度合いは、インドネシア ジャバ ロブスタのブレンド割合で決まってきます。これも店舗スタツフさんにリクエストをしてみましょう。きっと教えてくるはずです。
関連記事・苦味系、すっきり系のブレンドコーヒーの作り方の記事。
● ブレンドコーヒーの作り方【配合比とレシピ】
● ブレンドコーヒーの作り方【配合比とレシピ】
Q・「アイスコーヒーを水筒に入れて職場で飲んでいます。そこでお伺いしたいのですが、「前日から」水筒に入れては衛生面などで問題があるのでしょうか?」
A・水筒を良く洗って、使えば大丈夫だと思います。ただし、あなた様の体調にもよりますから、私としては無責任にも「大丈夫です」とは、言えません。
確実な方法としては水筒を、沸騰をしたお湯で煮沸消毒をするのがベストでしょう。
Q・「アイスコーヒーを温めて飲んだらどのくらい不味いですか?」
深煎りに焙煎された豆をアイスコーヒーとして淹れた(冷やした、或いは水出しした)後、電子レンジなどで温めて飲んだ場合です。
香りや味など、どのくらい悪くなるのでしょうか?それとも案外いけるのでしょうか。」
A・ざっくりと解答をするならば、「案外いけますよ。」ただし、条件があります。
新鮮な酸化されていないコーヒー豆で作られているもの、そして温めるときには、沸騰をさせないことです。温め鍋などの縁に、わずかに蒸気が上がりだしたら火を止ましょう。
牛乳の温めと同じですね。あとは、あなた様の好みの問題だけです。
アイスコーヒーの作り方のまとめ。
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます。この記事はコーヒーメーカー用途に書いていますが、ハンドドリップでも抽出方法が違うだけで、抽出した後は全て同じです。ぜひ試してみてください。
最後に、1度アイスコーヒーを作ってみただけでは、あなた様お好みの味には成らないかもわかりません。
試行錯誤の期間はありますが、3回ほどアイスコーヒーを作ってみるうちに、あなた様独自のコツがつかめてくるはずです。
どうかアイスコーヒー作りをいろいろと試してみて、暑い時期を乗り切ってください。最近の魔法瓶水筒は優秀ですから、アイスコーヒーを1リットル作って、会社に持っていくのも良いですよ。
どうぞ香り高い本格派のアイスコーヒーを、お楽しみください。
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