2024.06.10 更新
コーヒー粉と水をコーヒーポットに入れて、冷蔵庫内で抽出して作る『水出しコーヒー』。
水出しコーヒーは、成分を抽出する時間や水の量を知らなければ、好みの味になりません。
本稿では、水出しコーヒーの作り方をコーヒー専門店店主が解説します。
この記事を参考にすれば、水出しコーヒーが作れます。
水出しコーヒーは、冷蔵庫内で8~24時間 漬ければ完成します。水の温度を変えれば、水出しコーヒーの味も変わるので、あなたの知らないの味に巡りあえますよ。
べつの作り方には『水の温度を変えながら、好みの味を探す方法がある』のも覚えておけばOK!!
今後、美味しい水出しコーヒーを飲み続けたいと思っているのならば、水出しコーヒーの作り方の基本を覚えてください。
目次
水出しコーヒーの作り方の基本
準備するもの3つ
- 水出しコーヒーパック
- コーヒーポット
- コーヒーパックを漬ける水
水出しコーヒーパック 1袋ご用意ください。
» 水出しコーヒーパック
コーヒーポットは『水出しコーヒー専用のポット・麦茶ポット・水筒』などでいいですよ。
コーヒーパックを漬ける水は、水道水もしくは、天然水のどちらでもいいです。
作り方の基本
コーヒーパックをコーヒーポットに入れる 1袋のコーヒーパックをコーヒーポットに入れます。 4㎝以上の口径があるコーヒーポットをお使いください。コーヒーパックが水分で膨らみ取り出せなくなるからです。 | |
水をコーヒーポットに注ぐ コーヒーポットに水を注ぎ込みます。 水を注ぎ込むとコーヒーパックは水に浮きます。スプーンもしくは お箸でコーヒーパックを沈めてください。 ただ、沈めても再びコーヒーパックは浮きます。 コーヒーパックに水分を含ませたのちは、そのまま放置してもいいですよ。 放置すれば、時間をかけてコーヒー粉が水を吸収して、そのうちパックはコーヒーポットの底に沈みます。 | |
冷蔵庫に入れ 低温でコーヒー成分を抽出する シッカリ栓を閉めたしたコーヒーポットを冷蔵庫に入れます。 概ね4~6℃くらいの場所へコーヒーポットを入れてください。 低い温度の場所で成分を抽出すれば、甘みが多く苦味も少なくなるからです。 | |
漬けておく時間 低温の場所で漬けておけば、8~10時間ほどで飲みごろになり始めます。漬ける時間を12時間ほど経過させれば、甘味も増してきます。 ただし、コーヒー成分が水に溶け込む限界時間は、24時間まで。24時間以上 漬けても、コーヒー成分は水に移動しなくなります。 これを平衡といいます。 | |
味見する コーヒーパックを漬けて8~10時間ほど経過したら、いちど試飲しましょう。あなたの好みの濃さになれば、水出しコーヒーは完成です。 それに対して「コーヒーが薄いな。」と感じたら、24時間までを目安に、漬ける時間を延長してください。 | |
コーヒーパックを取り出す 水出しコーヒーが完成したら、コーヒーパックをコーヒーポットから取り出します。 取り出すときは、手でコーヒーパックを絞らないでください。雑味が混入するからです。 | |
飲み切る日数は 約2日 |
コーヒーパック1袋で、約3杯分の水出しコーヒーができます。
取れる杯数を増やすには、水を多めに注いでください。ただ、味は薄くなります。
店主がオススメするのは、冷蔵庫内の6℃くらいの場所に 24時間ほど漬ける方法です。
作るときの注意点
水出しコーヒーをひとくち飲んでみて、濃さが物足りないときは、コーヒーポットを振ってください。コーヒーパックの網目から、濃厚なコーヒー成分が出てきますよ。ただし、コーヒーポットを振り過ぎてはいけません。
雑味も一緒に出てしまうからです。ほどほどにコーヒーポットを振ってくださいね。
あなたの好きな味を作りましょう
水出しコーヒーは「冷水から作らなければダメ。」という発想を捨ててください。この発想しかなければ、好きな味わいが探せません。水出しコーヒーの作り方には規則がなく、あなたの好きな方法で作ればいいからです。
水の温度を4℃~50℃ぐらいの幅で変えながら、好みの味を作りましょう。
ここでは、水の温度を変える方法について解説します。
水の温度を変える方法
水をお湯で割れば、水の温度が変わります。水のお湯割りを作り、水出しコーヒーに利用しましょう。
9通りの比率を使い
水のお湯割りの温度を変える
水のお湯割りの温度を変える
- 水1:お湯9
- 水2:お湯8
- 水8:お湯2
- 水9:お湯1
このように、水とお湯の比率をひとつずつ変えます。比率を変えながら、もっとも美味しいと思われる比率を探しましょう。
水とお湯の比率が変われば、水の温度は『生ぬるい水 » ひと肌 » 熱燗』という順に変わります。温度にして、だいたい20℃~50℃のお湯になります。
20℃~50℃の温度幅で、水出しコーヒーを作ります。このくらいの温度幅があれば、水出しコーヒーの味はガラリと変わるのです。
水のお湯割りを注いだのちは、コーヒーポットは、冷蔵庫に入れておきましょう。
水のお湯割りの温度が高いほど水出しコーヒーが早く完成します。
ひと肌のお湯にする具体例
まずは、水とお湯を7:3で割ってください。7:3にすれば、約35.5℃~37℃くらいのひと肌くらいの温度になります。ひと肌のお湯で作れば、味わいは、冷水から作るのと比べて濃くなりますよ。
つぎに、6:4や8:2など、さまざまな割合で水のお湯割りを準備して、水出しコーヒーを作ってみましょう。
水とお湯の比率は9通りしかありません。
根気よく9回も水出しコーヒーを試せば、必ずあなたの好きな味わいが見つかります。
ただ、保存場所と時間も条件にくわえてしまえば、見つかる確率は増えてしまいます。(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/
保存場所と時間を固定して、水とお湯の比率だけ変化させてくださいね。
このように、水とお湯の比率を変えながら水のお湯割りを準備して、あなたの好みの味を見つけてください。
水の温度を変えれば
どうなるのか?
水の温度が変われば、水の分子同士の距離が替わります。どうなるのか?
» 具体例を挙げます
水温が上がれば、水分子同士の距離が離れます。距離が離れればコーヒー成分は、水に多く取り込まれます。
それに対して、水温が下がれば水分同志の距離が近づきます。距離が近づけば水に取り込まれるコーヒー成分の量は、少なくなります。
このように、分子同士の距離が変れば、水に取り込まれるコーヒー成分の量も変わるのです。
水温を変えて取り込まれるコーヒー成分の量を変えてやれば、水出しコーヒーの味も変わりますよ。
水分子同士は
温度により距離が変わる
温度により距離が変わる
- 水温が低い » 水分子同士の距離が近い » 取り込まれる量が少ない
- 水温が高い » 水分子同士の距離が遠い » 取り込まれる量が多い
コーヒーポットに注ぐ水を4~50℃くらいの幅で変えてみるといいですよ。
コーヒー成分を多く溶かすには、水温を上げましょう。
コーヒー成分を少なくするには、水温を下げるといいですよ。
水に取り込まれるコーヒー成分の量を変えれば、水出しコーヒーは、さまざまな味わいを見せてくれる飲み物なのです。
温度を変えるメリット2つと
注意点
- 2つのメリット
- さまざまな味に巡りあえる
- 短い時間で水出しコーヒーができる
さまざまな味に出会える
9通りの比率を使い水のお湯割りの温度を変えれば、少なくとも9つの味ができるわけです。さらに、比率も小数点第1位まで変えたり 抽出する場所や時間も変えたりすれば、味わいは無限に広がります。
具体的には、コーヒーの濃さは、飲みやすいから濃い口まで作れるようになり、ホロ甘苦いコーヒーも作れるのです。
短い時間で水出しコーヒーができる
水のお湯割りの温度が高いほど水分子は、コーヒー成分を多く取り込みます。コーヒー成分を多く取り込めば、水出しコーヒーは濃くなります。
水出しコーヒーの濃さが増してくると飲みごろになり、水から作るのと比べて、短時間で水出しコーヒーが完成するのです。
注意点
この方法で「水出しコーヒーが苦いな。」と感じたならば、比率を変えた水のお湯割りで試してください。水のお湯割りの温度が上がれば、苦味の成分も増えるからです。
水の温度により溶ける量が違う
理科の実験で『100℃のお湯と50℃のお湯では、砂糖が溶ける量に違いはありますか?』という実験をしましたよね。おおざっぱにいえば、水出しコーヒーも『お湯に砂糖が溶けますか?』という実験と同じなのです。
コーヒー専門店が
おすすめする水出しコーヒー
ここでは、コーヒー豆専門店が焙煎して販売する水出しコーヒーをご紹介します。
販売する水出しコーヒーには「酸味がないのか?」も解説します。
水出しコーヒーパック ¥675(税込)/ 1袋
テイスト(味わい・風味)
濃厚で苦味が少なく、とろ~りとした甘みもあります。
甘みは複雑でとろみがあり、カラメルのような味わいも表れます。カラメルは『プリン』によく使われるものですね—。
水出しコーヒーバック
販売価格 ¥675(税込)/ 1袋
» 焙煎と製造のこだわりポイント
水出しコーヒーの材料は『アイスコーヒー豆』。
コーヒー豆を焦がさないために、高温そして短時間で焙煎。ほろ甘苦い水出しコーヒーになっています。
プリンの底にあるカラメルのような味わいがあるので、ほろ甘苦さを味わえます。
袋に詰めるのは、ひとの手。均一に挽かれたコーヒー粉をひとつずつ手でしっかり詰めています。
ただ、姿かたちが似た水出しコーヒーならばAmazonなどにもありました。
いちど他の店舗の水出しコーヒーと、価格や送料なども含めて比べてください。
コーヒー豆に含まれている脂質成分などが酸敗するからです。
焙煎してから日にちが経っていないことを商品選びの目安にし、商品を探してみてください。
ただ、酸味の感じかたは嗜好といわれ、ひとにより好きな味わいや嫌いな味があります。
嫌いな酸味を避けるには、古いコーヒー豆を選ぶのではなく、焙煎してまもない水出しコーヒーを選ぶべきです。
一方、酸味を感じるもとは、コーヒーの淹れかたにもよります。
「苦手な酸味が出ているな。」と感じたら、いちどコーヒーの淹れかたを見直してみるのもいいですね。
» 美味しいコーヒーの淹れ方
【まとめ】
ここまで、水出しコーヒーの基本の作り方を覚えていただくために解説してきました。
店主がオススメする方法は、冷蔵庫内の6℃くらいの場所に24時間ほど漬ける方法です。
完成したのち飲み切る日数は、約2日。お早めに飲み切ってください。
コーヒーポットに空気が入り込むほど味わいが変わるからです。
コーヒーの味わいを広げるために、水の温度を変えながら好みの味も探す方法を活用していただければ、あなたは美味しい水出しコーヒーに巡りあえるでしょう。
ぜひ、本稿を活用し、甘みのある水出しコーヒーを飲んでください。
覚えた知識にくわえて「コーヒー豆・粉を一度に買う量は?」の記事もお読みください。
甘みは複雑でとろみがあり、カラメルのような味わいも表れます。カラメルは『プリン』によく使われるものですね—。
水出しコーヒーバック
販売価格 ¥675(税込)/ 1袋
» 焙煎と製造のこだわりポイント
水出しコーヒーの材料は『アイスコーヒー豆』。
コーヒー豆を焦がさないために、高温そして短時間で焙煎。ほろ甘苦い水出しコーヒーになっています。
プリンの底にあるカラメルのような味わいがあるので、ほろ甘苦さを味わえます。
袋に詰めるのは、ひとの手。均一に挽かれたコーヒー粉をひとつずつ手でしっかり詰めています。
Amazonや楽天市場でも買えるの?
珈琲工房サントスのコーヒー豆は、Amazonや楽天市場では販売していません。ただ、姿かたちが似た水出しコーヒーならばAmazonなどにもありました。
いちど他の店舗の水出しコーヒーと、価格や送料なども含めて比べてください。
比較するポイントは「焙煎してから日にちが経っていないか」
焙煎してから日にちが 相当に古いもので水出しコーヒーを作っても、美味しいコーヒーにはなりません。コーヒー豆に含まれている脂質成分などが酸敗するからです。
焙煎してから日にちが経っていないことを商品選びの目安にし、商品を探してみてください。
酸味がない水出しコーヒーなの?
珈琲工房サントスの焙煎は、豆の芯まで完全に火を通していますから、あなたは酸味で嫌な思いをしません。コーヒー成分が古くなって出る嫌な酸味もありません。 感じられるのは、ほろ甘苦い味わいです。
ただ、酸味の感じかたは嗜好といわれ、ひとにより好きな味わいや嫌いな味があります。
嫌な酸味とはコーヒー成分が
古い水出しコーヒー
安売り量販店やスーパーなどで販売している水出しコーヒーには、嫌いな酸味を感じさせるものがあります。古い水出しコーヒー
嫌いな酸味を避けるには、古いコーヒー豆を選ぶのではなく、焙煎してまもない水出しコーヒーを選ぶべきです。
一方、酸味を感じるもとは、コーヒーの淹れかたにもよります。
「苦手な酸味が出ているな。」と感じたら、いちどコーヒーの淹れかたを見直してみるのもいいですね。
» 美味しいコーヒーの淹れ方
【まとめ】
水出しコーヒーの作り方
ここまで、水出しコーヒーの基本の作り方を覚えていただくために解説してきました。店主がオススメする方法は、冷蔵庫内の6℃くらいの場所に24時間ほど漬ける方法です。
完成したのち飲み切る日数は、約2日。お早めに飲み切ってください。
コーヒーポットに空気が入り込むほど味わいが変わるからです。
コーヒーの味わいを広げるために、水の温度を変えながら好みの味も探す方法を活用していただければ、あなたは美味しい水出しコーヒーに巡りあえるでしょう。
ぜひ、本稿を活用し、甘みのある水出しコーヒーを飲んでください。
覚えた知識にくわえて「コーヒー豆・粉を一度に買う量は?」の記事もお読みください。
コーヒー豆・お悩みの種類別・解決情報
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