2021.07.13 更新 | 2016.07.04 公開
この道具でアイスコーヒーが美味しくなる。
気温が高いときは、いつ飲んでも濃厚なコクが楽しめるのがアイスコーヒー。鼻にぬける香ばしい香りが人気の理由でもありますね。「もうすこし、カフェのような味になったらなー」と、思われたことはありませんか?
アイスコーヒー好きなかたは、カフェや喫茶店の味を手本にして、アイスコーヒー作りに励んでいるもの。
そこで、アイスコーヒー作り歴22年の店主から「ある道具を使うだけで、雑味が取れたアイスコーヒーが飲める美味しくなります。」を、お伝えします。
ここで先に結論をお伝えすると、アイスコーヒーがさらに納得する味になるためには、コーヒー粉の微粉が混入しないようにすることです。
本稿をお読みいただいたあとには、二重茶こしでコーヒーの味わいが良くなる事実を学べます。
そのうえ、アイスコーヒー用豆を細かく挽いても、茶こしがあれば微粉を取り除けるので、安心です。
本稿の内容をご理解くださいましたら、早速、アイスコーヒー作りにご活用ください。
微粉除去にセパレーターは使えるの?
微粉除去にセパレーターを使ってもいいです。でもわざわざセパレーターを買いに行かなくても、ご自宅に有る道具でやってみましょう。
それは、この道具です。
二重茶こしです。
茶こしがあれば、アイスコーヒーの味は良くなります。なぜなら「コーヒー粉の微粉が混入しないから」なのです。
コーヒーペーパーフィルターを使ってドリップしているのに、なぜ微粉が混入するのか・・・。
それはコーヒーミル(グラインダー)の性能の違いも原因の1つです。
当店のコーヒーミル、グラインダーは、スイス製のディッティング社のコーヒーミルです。刃はとても性能が良いカッティング方式。
だからコーヒー粉が熱を帯びることが少ないので、コーヒー香味にも影響が少ないです。
しかしディッティング社のコーヒーミルの説明書を読むと、コーヒー豆が均一に挽けるとは書いてありません。
書いてある内容は挽き具合は、粗い挽き目が2割、中挽きが6割、細挽きが2割、つまり2:6:2で挽いています。
ということは粗挽きに指定して挽いても約2割ほどが細挽きから微粉として、わずかながら混入するということ。
だから細挽き以上に挽かれたコーヒー粉微粉も、アイスコーヒーに混入する可能性があります。
次はコーヒー豆の鮮度にもよります。
珈琲工房サントスのような焼き立てのコーヒー豆を販売している店から購入すると、お湯を注いだときにコーヒー粉はとても元気良く大きく膨らみます。
焙煎直後のアイスコーヒー豆は炭酸ガスの影響でコーヒー粉が大きく膨らみますから、粉がコーヒードリッパーから溢れる出る可能性も有ります。
溢れるのですからコーヒーサーバーに微粉が混入する確率も増えます。
出来上がりのアイスコーヒーに微粉が混入すると・・・。
微粉の影響。
優秀なカッティング方式のコーヒーミルで挽くと、微粉は出るのですが量は少ないです。ご家庭用のコーヒーミルで挽くと、多くはカッティング方式では無いので、かなりの微粉が出るはず。
そして出てしまった微粉がアイスコーヒー液に問題を引き起こします。
微粉は粒として非常に小さいために、出て欲しくない成分が出やすいのです。
アイスコーヒー液に微粉が混ざると完成、保存、提供するまでずっとコーヒー液に漬かったまま。この状態がアイスコーヒーにとって極めて良くないのです。
なぜなら微粉は表面積が非常に大きいために、出て欲しくない成分が出やすくなります。
そして微粉の量が多くなればなるほど、アイスコーヒーの香味に影響します。だから極力コーヒー粉の微粉を取り除いてください。
そのためには、コーヒー粉微粉を二重茶こしで除去をします。
この茶こしを購入するときは、100円均一商品はNGです。網目の精度に不安があります。
ですからお菓子材料専門店や食器屋などで、品質の良い目の詰まった物を買ってください。
珈琲工房サントスでも、コーヒー粉の微粉は出ます。
微粉が出るので二重茶こしを使ってアイスコーヒー液を濾します。そしてクリアーなアイスコーヒー香味にしています。
どうでしょうか。
たった茶こし一つの道具を使えで、アイスコーヒーが美味しくなります。
これだと簡単なので、セパレーターは不要なのではないでしょうか。
ぜひ試してみてください。
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